抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト)26日にアップしたブログ記事「知的基盤を奪われる武雄市民(井上一夫さん)」について27日夜、武雄市の樋渡市長から抗議をいただいたことを受け、28日に武雄市の担当課を訪ねて事実内容を確認しました。取材した結果、「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、人的被害が出る可 能性が強いと思っている」という一文について、事実と異なることを確認しました。以下、28日に確認させていただいたことをご説明させていただきます。
武雄市教育部によると、2階の書架はブログ執筆者の井上様がお書きになっていた通り背が高く、高い部分は閲覧者が自分で取り出すことはできません。ただし、この背の高い書架は2メートル10センチより高い棚においては、本の背に「転落防止用の柵(ストッパー)」を付けて、地震等で揺れて も本が落下しないように設計しているとのことでした。2メートル10センチより低い部分は、もしも本が棚から落ちても、通路部分(1メートル50 センチ)と強化ガラスの間に本がとどまり、1階まで転落することがないようにしているそうです。
書架の高い部分に転落防止用の柵を設けることは、私どもブログ運営側は知りませんでした。このため「1階まで一気に崩落し、人的被害が出る可能性 が強いと思っている」という表現は、たとえ執筆者が「思っている」という言葉をつかわれているにせよ、佐賀新聞が運営するブログサイト内において 誤った情報を出してしまいました。おわびして、訂正申し上げます。
ただ、この転落防止用の柵を設けるという事実は、これまでに武雄市議会や市民説明会において説明がなされたことはなかったとも市のご担当者から聞 きました。完成予想図のパースを見ても転落防止柵はそれと分かるようには描かれておらず、分かりません。執筆者の井上様が「2階書架の高い部分から本が崩落したら危険だ」とブログで指摘なさったのも無理からぬことだったと私は考えます。
取材では開架スペースについても説明を受けました。26日にアップしたブログ記事には「図書館部分は蔦屋書店とスタバコーヒー店に占拠され、図書 館は奥に押しやられ2階に追い上げられてしまっている」という表現がありました。新図書館構想では、現在10万冊の開架図書を20万冊に増やす予 定で、1階にレンタルスペースはできるものの、1階部分の開架図書数は従来より増えるそうです。「追いやられて」という表現は開架冊数を増やそう という新図書館の考え方とそぐわないとのことでした。
以上の内容を執筆者の井上様にお伝えし、事実と反しない内容としたうえで再度井上様のご投稿をアップさせていただきます。ただし、図書館部分が奥や2階にあることは井上様として引き続き問題視なさっているとうかがいました。その部分の表現は残してアップをいたします。
事実と異なる内容を佐賀新聞ブログ論壇「ばってんがサイト」に掲載してしまい、関係各位にご迷惑をおかけいたしました。執筆者の皆様にお書きいた だいた内容すべてを事前にチェックすることは事実上困難なのですが、今後とも誤りを指摘いただいた際はただちに確認取材にうかがい、訂正をしたいと考えています。(佐賀新聞社メディア戦略局リーダー 樋渡光憲)
武雄市教育部によると、2階の書架はブログ執筆者の井上様がお書きになっていた通り背が高く、高い部分は閲覧者が自分で取り出すことはできません。ただし、この背の高い書架は2メートル10センチより高い棚においては、本の背に「転落防止用の柵(ストッパー)」を付けて、地震等で揺れて も本が落下しないように設計しているとのことでした。2メートル10センチより低い部分は、もしも本が棚から落ちても、通路部分(1メートル50 センチ)と強化ガラスの間に本がとどまり、1階まで転落することがないようにしているそうです。
書架の高い部分に転落防止用の柵を設けることは、私どもブログ運営側は知りませんでした。このため「1階まで一気に崩落し、人的被害が出る可能性 が強いと思っている」という表現は、たとえ執筆者が「思っている」という言葉をつかわれているにせよ、佐賀新聞が運営するブログサイト内において 誤った情報を出してしまいました。おわびして、訂正申し上げます。
ただ、この転落防止用の柵を設けるという事実は、これまでに武雄市議会や市民説明会において説明がなされたことはなかったとも市のご担当者から聞 きました。完成予想図のパースを見ても転落防止柵はそれと分かるようには描かれておらず、分かりません。執筆者の井上様が「2階書架の高い部分から本が崩落したら危険だ」とブログで指摘なさったのも無理からぬことだったと私は考えます。
取材では開架スペースについても説明を受けました。26日にアップしたブログ記事には「図書館部分は蔦屋書店とスタバコーヒー店に占拠され、図書 館は奥に押しやられ2階に追い上げられてしまっている」という表現がありました。新図書館構想では、現在10万冊の開架図書を20万冊に増やす予 定で、1階にレンタルスペースはできるものの、1階部分の開架図書数は従来より増えるそうです。「追いやられて」という表現は開架冊数を増やそう という新図書館の考え方とそぐわないとのことでした。
以上の内容を執筆者の井上様にお伝えし、事実と反しない内容としたうえで再度井上様のご投稿をアップさせていただきます。ただし、図書館部分が奥や2階にあることは井上様として引き続き問題視なさっているとうかがいました。その部分の表現は残してアップをいたします。
事実と異なる内容を佐賀新聞ブログ論壇「ばってんがサイト」に掲載してしまい、関係各位にご迷惑をおかけいたしました。執筆者の皆様にお書きいた だいた内容すべてを事前にチェックすることは事実上困難なのですが、今後とも誤りを指摘いただいた際はただちに確認取材にうかがい、訂正をしたいと考えています。(佐賀新聞社メディア戦略局リーダー 樋渡光憲)