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 規制薬物の密造は、覚せい剤がフィリピン、タイ、北朝鮮、中国などの東アジア、東南アジア地域で、コカインがコロンビア、ボリビア、ペルーなどの南米地域で、MDMA(エクスタシー)等の合成麻薬がオランダ、ポーランド、ベルギーなどのヨーロッパ諸国で行われています。その密造された規制薬物が、国際的な薬物犯罪組織によって世界各国に密輸出入され、その取引により莫大な不法収益を生み出しています。
 そこで麻薬取締部では、国際的な薬物犯罪組織の壊滅を図るため、各国の捜査機関と情報交換や捜査協力を推進するとともに、国連薬物犯罪事務所(UNODC)などの国連機関への協力や、国連麻薬委員会(CND)やアジア・太平洋地域麻薬取締機関長会議(HONLAP)などの国際会議への参加を積極的に実施しています。また、UNODCなどの要請に基づき、麻薬や覚せい剤などの原料物質の不正流通防止のために、輸出国や中継国に対して輸出事前通告を実施するとともに、特に覚せい剤原料の不正流出を防止するための情報共有システムを開発しています。

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