福井衆院議員、秘書宅に経費計上　事務所として３６６万円

　自民党の福井照衆院議員（高知１区）が代表を務める政治団体「福井照君を育てる会」が、東京都文京区にある政策秘書（当時）の自宅マンションを事務所として届け、２００６年分として事務所費約１１７万円など、約３６６万円の経常経費を計上していたことが２８日、分かった。

　福井氏の事務所は「資金管理団体を高知県選挙管理委員会に届けており、議員会館に事務所を開設できなかった。新たに開設するには経費が掛かるため、政策秘書の部屋を事務所として届けた」と釈明。「必要があれば領収書などをすべて公開する」としている。

　政治資金収支報告書によると、「育てる会」は政治資金パーティーの開催などで０６年に約１８１５万円の収入があった。

　福井氏は旧建設省出身で２０００年に初当選し、現在３期目。安倍内閣で農水政務官を務めた。