チノパン 実刑ムショ入りの悪夢
【芸能】
新年早々、ショッキングなニュースが飛び込んできた。「チノパン」こと元フジテレビアナウンサーの横手(旧姓・千野)志麻(35)が2日、乗用車で男性をひき、死亡させる人身事故を起こしてしまったのだ。
現場は東名高速・沼津インターチェンジ料金所から程近い「ホテルインサイド」(静岡県沼津市)の駐車場。ハンドルを握っていた千野は職業不詳の荻原俊文さん(38)をはね、自ら110番。荻原さんは救急車で運ばれたが、頭部や胸部、腹部を強打し、搬送先の病院で死亡した。
現場のホテルは日刊ゲンダイ本紙の取材に対し、「事故が起こったのは事実ですが、その後は分かりません。お話しできません」と口を閉ざし、ピリピリムード。
静岡県警関係者は、「千野さんは前進で右折しようとした際、誤って歩いていた男性をはね、転倒した男性はそのまま、タイヤに巻き込まれたようです。千野さんは夫や子供たちと一緒に、一家で同ホテルに宿泊していて、飲酒はしていなかったそうです」という。
千野は逮捕されておらず、事故翌日の3日、所属事務所のHPに〈自らの過失により、人の命を奪うという取り返しのつかない事態に言葉の尽くせぬ思いでいっぱい〉などと謝罪文をアップした。
今後、千野はどうなるのか。弁護士の中島章智氏が言う。
「あくまで一般論ですが、車を運転し不注意で人の身体に危害を加えた場合、刑法で自動車運転過失致死傷罪に問われる可能性があります。最長で7年以下の懲役、禁錮または100万円以下の罰金。ここ数年、交通事故に対する判決は重い傾向ですが、示談が成立していたり、遺族が重刑を求めなければ、3~5年程度の執行猶予がつく場合もあります」
<夫は福田康夫元首相のおい>
これまでタレントが起こした交通死亡事故は、96年に大竹まこと、04年に根津甚八、11年には速水けんたろうが記憶に新しい。それぞれ芸能活動を自粛。その後、遺族側と示談が成立したため、刑務所入りすることなく復帰している。
02年に千野のフジテレビの同僚だった桜井堅一朗が死亡事故を起こした際は免職にはならなかったが、アナウンス部からスポーツ部に異動。画面からは消えてしまった。
千野は06年、福田康夫元首相のおいで、外資系証券会社「ゴールドマン・サックス」の社員と結婚。2年後に双子の男児、その翌年には女児を出産。夫婦の不仲説も飛び交ったが、誰もがうらやむセレブ生活を送っていた。
仕事は現在、ラジオでレギュラー番組を持ち、テレビではバラエティー番組にゲスト出演するなど、ママさんタレントとしても活躍中。昨年4月には女性向けの自己啓発本も出版し、公私ともに順風満帆な人生だったが、一瞬で暗転してしまった。