死亡事故のチノパン、気になる今後…HPで謝罪「言葉に尽くせぬ思い」

2013.01.04


横手(旧姓・千野)志麻アナウンサーへの刑事処分はどうなるのか【拡大】

 正月休暇中の2日に乗用車で死亡事故を起こした元フジテレビでフリーの千野志麻アナウンサー(35)=本名・横手志麻。「チノパン」の愛称で知られる人気アナのアクシデントに衝撃が広がる一方、千野アナの今後を心配する声も挙がっている。彼女を待ち受ける運命は−。

 事故から一夜明けた3日、千野アナは自らのホームページでコメントを発表。「取り返しのつかない事態に言葉に尽くせぬ思いでいっぱいです」とし、「お亡くなりになられた方と、そのご遺族の皆さまには心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 沼津署などによると、事故が起きたのは静岡県沼津市のシティーホテルの駐車場。千野アナは2日午後5時すぎ、運転する外国製スポーツ用多目的車(SUV)を右折させた際、長野県小諸市の看護師の男性(38)にぶつかった。男性は搬送先の病院で外傷性肝障害のために死亡した。

 「男性が転倒したところを車で乗り上げてしまった。駐車場内は死角が多く、意外と事故が多い。日没直後で現場の見通しが悪くなっていたことも関係していたのかもしれない」(捜査関係者)

 千野アナは、フジテレビの局アナとして活躍していた2006年、福田赳夫元首相の孫で外資系証券会社勤務の男性とセレブ婚を果たしたことで知られる。3児をもうけ、現在ラジオのレギュラー番組を2本抱えるなどママタレントとしても活動中だ。

 事故の影響でタレント活動は目途が立たない状況だが、コトはそれだけで収まりそうもない。

 日大名誉教授の板倉宏氏は「千野さんは、必要な注意を怠って運転して人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われることになります。有罪になれば7年以下の懲役、100万円以下の罰金が科される」と解説する。

 交通事故で実刑が下ると交通刑務所への収監という事態もあり得る。

 今回の事故で沼津署は、千野アナを自動車運転過失致死容疑で書類送検する方針。実際の処分はどの程度になるのか。

 「救護義務も果たして、ひき逃げなどの悪質なケースではない。警察も逮捕を見送っている。懲役刑が科せられても執行猶予はつくでしょう。ただ、恐らくは略式で50万円の罰金刑ということになるのでは。民事では5000万円程度の賠償責任に問われる可能性があります」(板倉氏)

 タレントの交通事故では1996年、男性タレントが車を運転中、オートバイの男性と接触し、死なせる事故を起こした。この際も書類送検で済み、収監などはされなかった。

 「死亡事故を起こしたタレントはその後、ショックのあまりノイローゼになった。千野アナも今後、罪の意識に悩まされることになるでしょう」(芸能関係者)

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