ニュースランキング

'13/1/4

「東京家族」ロケ地案内へ



 広島県大崎上島町のよさを存分に味わってもらいたいと、町観光協会が住民による観光ガイドの会を設立した。町商工会もレンタサイクルを開始。1月、島でロケがあった山田洋次監督の映画「東京家族」が公開される。ともに観光客が増えると見込み、取り組みを始めた。

 「山田監督が見つけた日本の原風景をお楽しみください」。主婦や学習塾経営者、地元の広島商船高専の学生たち9人からなる「木江町並みガイドの会」が昨年12月中旬、初めての研修会を開いた。

 1人が案内役、他の4人が観光客役だ。木江地区の文化財や名所、映画の撮影があった民家近くや路地を散策。マイクの音の大きさや身のこなしなどをチェックした。

 約1時間半で木江地区を回る。予約制で、料金は1人でもグループでも一律2千円だ。メンバーの佐々木和恵さん(51)は「会員を増やしつつ、予約が入れば対応できる準備をしておく」。観光協会の増本真会長(76)は「前からガイドが必要との声はあったが、人繰りの問題などで実現できなかった。将来は案内場所を全島に広げたい」と力を込める。

 商工会のレンタサイクルは、観光客の要望に応えて3月25日まで試験実施する。白水、垂水、大西の3港とホテル清風館の4カ所に各2台を置く。料金は1日500円。アンケートをして好評なら継続する。町商工会は「潮風を受け、ゆったりとした島時間を楽しんでほしい」と利用を呼び掛けている。

【写真説明】映画「東京家族」のロケがあった木江地区で、研修をするガイドの会のメンバー




MenuTopBackNextLast