【寄稿コラム】以前、女子だけのランチ会で「秋葉原のアニメオタクって40歳とか50歳になってもアニメオタクなのかしら?」という話題で盛りあがりました。60歳や70歳になってもアニメの女の子に「萌え萌え」なのかしら?

普通にアニメが好きな人は理解できるんです。私もアニメは普通に好きです。でも、重度のアニメオタクって美少女人形やエッチな抱き枕などのアニメグッズを集めているイメージがあります。10~30代ならばまだいいかもしれませんが、年齢が50~60歳になってもそういうアニメグッズを大切に保管して、重度なアニメオタクなままでいるのかしら?

いつかどこかの時点で、アニメや美少女キャラクターに冷める自分に出会えるのかしら? 出会えたとき、今まで何をしてきたんだろうって悲しい気分になったりするのかも? 無数のアニメグッズに囲まれた部屋にひとりポツンといる状態。耐えられるのかしら?

数万円、数十万円、数百万円、そういうアニメグッズにお金をつぎ込んできて、時間とお金の浪費をしてきた過去の自分に耐えられなくなっちゃうかも? もしそうだとしたら、重度のアニメオタクになるってそれなりの覚悟が必要よね。人生をアニメのために注ぎ込んでいるんですもの。だったら、死ぬまでそんな自分に冷めないでいたほうが幸せだったりするのかも?

でもね、重度のアニメオタクの男の子たちってすっごく楽しそうにしていて羨ましい。テレビとかネットで彼らを見ると、何も悩みがないみたい。女子会にもたまにいるのよ。ジャニーズオタクね。30~40歳のジャニーズオタクな女の子たちがたまに女子会に参加してジャニーズの自慢をするの。ジャニーズよりも、その人たちの話を聞いているだけでも楽しい。きっと、彼女たちが生き生きしているからこっちも元気になっちゃうのよね。

でも、そのままジャニーズオタクをやりきっていければいいんだけど、途中で冷めたときがやっぱり大変なんだって。途中で冷めちゃうと、いままで貴重な時間を無駄にしてきたことを後悔して「ちゃんと恋愛しておけばよかった」って思っちゃうんだって。ジャニーズオタクの女の子って独身が多いのかしら? その子たちも独身だったわ。

おケーキとお紅茶をいただきながら女子会でその話題になったとき、あまり趣味にのめり込まないでノホホンと生きたほうがラクチンかもって結論になったわけ。働いてくれる旦那様と可愛い子どもたちに囲まれて、適度に趣味を楽しむのがいちばん幸せだなって結論になったわけ。

でもそれは安全路線。危ない橋は渡ってないの。私たちはそういう人生をかけた冒険ができない根性なしなの。だから重度のアニメオタクは尊敬しちゃうな。すっごい覚悟でアニメオタクなんだろうし、なかなかできないよ!
 
執筆: 山本朋貴美 / 寄稿: Pouch