［経済］【おやこ新聞】まめちしき　「日銀の独立性」の目的は？（2012.10.4 21:19）

Ｑ日銀（にちぎん）の独立性（どくりつせい）って何（なに）のこと？

Ａ政府（せいふ）からいわれることに、いちいち左右（さゆう）されずに、自分（じぶん）たちで金融政策（きんゆうせいさく）を決（き）めること。歴史（れきし）を振（ふ）り返（かえ）ると、中央銀行（ちゅうおうぎんこう）の金融政策には、モノの値段（ねだん）が上（あ）がってお金（かね）の価値（かち）が下（さ）がるように望（のぞ）む圧力（あつりょく）がかかりやすい。それを防（ふせ）ぐのがもともとの目的（もくてき）だ。

Ｑそのための法律（ほうりつ）は？

Ａ日銀法（にちぎんほう）という法律の中（なか）に、独立性を守（まも）るための決（き）まりがある。例（たと）えば、日銀の金融政策を決（き）める政策委員会（いいんかい）のメンバーは、政府と意見（いけん）が食（く）い違（ちが）っても辞（や）めさせられることはない。平成（へいせい）１０年（ねん）に日銀法が改正（かいせい）され、独立性が高（たか）まった。

Ｑ法律は変（か）わらない？

Ａ　市場（しじょう）に多（おお）くのお金を流（なが）し込（こ）んで景気（けいき）を良（よ）くする金融緩和（かんわ）を日銀がもっとやったほうがいいという声（こえ）が少（すく）なくない。そのため、独立性を弱（よわ）めるべきだという意見（いけん）もあるね。