失敗した元首相の復活
26日、自民党総裁選挙で総裁に選出された安倍晋三氏。
「戦後、はじめて一度失敗した首相がもう一度チャンスを手にした」とドイツのメディアが報じた。
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衆議院議員安倍晋三の公式サイトドイツのジュードヴェスト・プレッセ紙オンライン版の27日付記事によると、
安倍氏の勝利は驚きである。2006年に1年間、戦後最年少で内閣総理大臣になった安倍氏は、参議院議員選挙の敗北から2か月後、下痢性疾患のため辞任した。
彼が内閣総理大臣になる可能性は不明だが、世論調査において、自民党が民主党よりも常にリードしている。
ただ、ナショナリストの安倍氏が、領土紛争による中国と韓国との緊張関係という外交的ダメージを改善できるかは議論の余地がある。
おそらく失敗に終わると考えている者も少なくない。一方で、関係を改善できると信頼されていることも確かだ。安倍氏自身も、2006年、小泉政権時に悪化した日中関係を改善し、成功したことを指摘している
と伝えた。
タカ派の安倍氏、首相を目指す
26日付フォークス誌オンライン版は、
「外交的に“タカ派”の安倍氏が政権復帰を目指す」
と報じた。
同誌は、安倍氏を右翼保守的で、不人気な野田首相を押しのけ、再び首相を目指しており、中国に対し
「厳しい姿勢で知られる」
と紹介した。
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ジュードヴェスト・プレッセ紙(SüdwestPresse Online)
http://www.swp.de/ulm/nachrichten/フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/