最終更新:2013年1月4日(金) 5時30分
靖国放火、韓国高裁が日本引き渡し拒否
東京の靖国神社への放火などで日本へ身柄を引き渡すかどうか審査されていた男について、韓国の裁判所は3日、日本への引き渡しを拒否する決定を下しました。これに対して、日本政府は韓国政府に男の身柄を引き渡すよう抗議しています。
在韓国日本大使館に火炎瓶を投げつけたとして去年11月に服役を終えた中国人の劉強元受刑者(38)は、おととし12月、日本を訪れて靖国神社に放火したことも認めています。
このため、犯罪人引渡条約に基づき、劉元受刑者の身柄を日本に引き渡すかどうかの審査が韓国で進められてきましたが、ソウル高裁は3日、「政治的な犯罪にあたる」として日本への引き渡しを拒否する決定を下しました。決定の根拠として、ソウル高裁は「男の行為は日本の過去の歴史認識や政策に対する怒りに起因したもので、個人的な利益を追求したものではない」としたうえで、「こうした見解は韓国や中国のみならず、国際社会でも共感を得ている」ことなどを挙げています。
今回の決定について、中国外務省は「歓迎する」との談話を発表し、「劉元受刑者は近日中に中国に帰国する予定だ」としています。一方、日本政府は3日、ソウルの日本大使館を通じて韓国政府に抗議し、劉元受刑者の身柄の引き渡しを求めました。(04日01:54)
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