米NYT紙、安倍首相の謝罪見直し批判

2013年1月4日 11時59分
(0分前に更新)

 【ニューヨーク共同】3日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、安倍晋三首相が、従軍慰安婦問題を謝罪した河野洋平官房長官談話の見直しなどを示唆していることについて、「日本の歴史を否定する新たな試み」で、日韓関係を極度に悪化させかねない「深刻な過ち」だなどと強い言葉で批判する社説を掲載した。

 社説は、昨年12月31日付の産経新聞に掲載された安倍氏の単独インタビュー記事の内容を紹介。安倍氏が、植民地支配と侵略を認めて謝罪を表明した戦後50年の村山富市首相談話に代わる「未来志向」の談話を模索する考えを示し、従軍慰安婦問題をめぐる河野官房長官談話に関しても、強制性を示す直接的証拠が見つからなかったと述べたとした。

 社説はその上で、日本の戦争犯罪を否定し、過去の謝罪の色合いを薄めようとする安倍氏の「恥ずべき衝動」は、韓国や中国、フィリピンなど近隣諸国を激怒させ、北朝鮮核問題への対処などにおける周辺国との協力関係を損なう可能性があると警告した。

有料携帯サイト「ワラモバ」では、PCサイトにはない解説記事やスポーツ速報を掲載しています。» 詳しくはこちらから
« 最新のニュースを読む

写真と動画でみるニュース [一覧する]

沖縄ツアーランド