「靖国放火」解明困難に 日本への引き渡し認めず(01/03 23:12)

 靖国神社に放火したとして日本政府が身柄の引き渡しを求めていた中国人の男について、ソウル高等裁判所は、日本への身柄引き渡しを認めない決定を下しました。

 ソウルの日本大使館に火炎瓶を投げつけ、韓国で服役していた中国人の男(38)に対し、日本政府は、この男が一昨年12月に靖国神社にも放火したとして韓国側に身柄の引き渡しを求めていました。一方、中国側も、男の身柄を中国に渡すよう求めていました。ソウル高裁は3日、「靖国神社への放火と政治的な目的との関連性が認められる」として男を政治犯と認定し、日本への引き渡しを認めない決定を下しました。これにより、事件の真相解明は極めて難しくなりました。
 一方、日本政府は韓国の日本大使館を通じ、韓国政府に対して遺憾の意を示すとともに「日本に引き渡すべきだ」と改めて要求しました。

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