- [PR]
できごと
【関西の議論】生い立ちも語ったコルセット姿「山口組ナンバー2」 恐喝か捏造か、判決へ
病名は明らかになっていないものの、高山被告は公判の際、必ず首にコルセットを巻いている。杖をつき、病院関係者に両脇を支えられるほどだ。
かつての面影が病気によって薄れた印象はあるものの、高山被告は「ヤクザ界のエリート」と評されている。17年8月、直系組織の弘道会で、篠田建市=通称・司忍=6代目山口組組長の後継として会長に就任。直後に序列が2番目の山口組若頭に抜擢(ばってき)されたためだ。
17年12月に篠田組長が銃刀法違反罪で懲役6年の実刑が確定、収監されると、留守を預かる間に実質的に山口組を指揮。直系組長に身勝手な行動を許さず、上納金をシビアに徴収するなど辣腕(らつわん)を振るった。
判決は3月
高山被告の経歴を背景に、弁護側はこう主張する。「(捜査機関は)服役していた篠田組長が出所する前に、どんな理由でもいいから高山被告の身柄を拘束しておきたかっただけだ」
篠田組長が出所したのは23年4月だが、高山被告が起訴された22年12月は山口組ナンバー3の入江禎総本部長も逮捕されている。時期や経過だけをみれば、警察当局が山口組の弱体化を目指し、トップ3を不在に追い込むことに成功したのだが-。
「大いなる想像力を働かせて捏造(ねつぞう)した事実無根のストーリーだ」と言い切る弁護側に対し、検察側は論告で「高山被告の供述は不自然で客観証拠とも整合しない」と指摘。「被害者を代わるがわる長期間にわたって執拗(しつよう)に脅しており、手口を巧妙に練った計画的な犯行だ」と強調した。
このニュースの写真
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]