旧日本軍の慰安婦だった黄錦周(ファン・クムジュ)さんが3日午後1時45分ごろ、老衰のため死去した。91歳。元慰安婦の支援団体「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」によると、黄さんは8年前から認知症を患っており、釜山市の療養所で治療を受けていたという。
黄さんは忠清南道扶余郡出身で、12歳のときに別の家の養女となった。1941年、19歳のときに、日本の軍需工場で3年間働くよう通知を受けた養家の長女の代わりに中国吉林省の日本軍部隊に連行され、満州で光復(日本による植民地支配からの解放)前まで慰安婦生活を強いられた。葬儀は5日に釜山市沙上区のサムシン葬儀場で行われる。
黄さんの死去により、韓国政府が把握している元慰安婦234人のうち生存者は58人に減少した。