囲碁サッカーとは、あらゐけいいち原作のギャグ漫画「日常」及びそのアニメに登場する架空のスポーツである。
チェスボクシングが実在するのだからあるいはと思うかもしれないが架空のスポーツである。(今のところ)
概要 それは碁石とボールの物語
日常の劇中に度々登場する謎のスポーツであり、囲碁サッカー部に所属する準レギュラーキャラクターも存在するが囲碁サッカー自体の詳細は全く不明であり、むしろ事実が明らかになる毎に謎が深まっていると言える。
時定高校囲碁サッカー部 白と黒の魂
2年生の大工健三郎が作り部長を務める。部を立ち上げた彼は囲碁サッカーの存在を知らず自ら「囲碁とサッカーを合わせたまったく新しい部を作ろう」と考えていたが結局思いつかず諦め(そもそも彼は囲碁のルールすら知らなかった)、特に目的を持たず皆で遊ぶレクリエーション部として運営していた。その為か部員不足に悩まされ部長である彼と1年生の関口ユリア以外は幽霊部員が殆どで、2年生の小木の退部(3巻「日常のショート2」)によって2人だけになってしまった。
部室のロッカーには人名にバツ印が付けられた退部した部員のリストらしきものが貼られている。
3-6 | 見切れていて不明 |
3-6 | 佐藤 |
3-6 | 主将 |
2-A | 小木 |
2-D | 岩 |
2-D | 左雨 |
(囲碁サッカーとは全く関係ないが、この表の存在により1年前から時定高校のクラスを現す記号が数字からアルファベットに変わったらしい事が窺える。もしかしたら現校長の赴任と現教頭の降格劇はこの時期なのかもしれない。)
「皆で一緒に和気あいあいと学園ライフを楽しむ部活」を目指しているらしき大工は勧誘活動に関しては積極的であり校内のいたる所にユニークな勧誘ポスターが貼られている。また廃部の危機に際して経済力に物を言わせ「祝 囲碁サッカー部県大会優勝」「めざせ日本一!!!」と言う捏造の垂れ幕を校舎にかけると言う荒技をやって見せた。その成果もあり元中学囲碁サッカーMVPの大型新人桜井誠の入部に成功した。さらに桜井誠の交渉により元高校囲碁サッカーMVPであった高崎学先生を顧問に迎える事に成功した。
劇中での囲碁サッカーの変遷 碁石とボールのラプソディー
- 劇中で最初に囲碁サッカーの名が出てくるのは背景の勧誘ポスターで名前だけの全く謎の存在だった。初出は1巻「日常の5」。2年P組の掲示板に貼られていたポスターに部名と、碁石+サッカーボールのイラストが描かれているだけであった。次に登場したポスターは1巻「日常の12」の1年Q組のポスターでこっちにはスネ夫と勉三さんを混ぜたようなキャラクターのイラストと「3-6佐藤まで」(アニメでは「3-G佐藤まで」)と連絡先が記載されていた。以降も連絡先とデザインの違うポスターが度々登場する。
- 2巻「日常のショート」の「囲碁サッカー部」で遂に囲碁もサッカーもそっちのけでだるまさんがころんだをする名ばかりのレクリエーション部としての活動実体が明らかにされた。そして囲碁サッカーなるスポーツは大工が考えた架空のスポーツで実在しないのだと語られる。以降桜井の入部(4巻「日常の58」)までは主に大工と関口の2人が暇を持て余している様子が描かれた。
- 4巻「日常のショート」の「青春」で高崎先生の回想により実は実在のスポーツであった事が初めて明らかになった。
- 本物の囲碁サッカー経験者桜井の登場により初めて囲碁サッカーが実演される。以降高崎先生や小木と言った囲碁サッカー経験者がぞくそくと集結を始めた事によりこれまでの暇を持て余してきた大工と関口が囲碁サッカーの実体に翻弄される姿が描かれるようになる。
- (宇宙人)によると熟練してでもうまくなるには最低でも1年半はかかるらしい。
囲碁サッカーの実体 碁石とボールが恋をした!!
経験者の登場により徐々にその実体を表し始めた囲碁サッカーだがむしろ余計に意味が分からなくなって来た。囲碁とサッカーのルールを組み合わせたスポーツかと思われてきたがどちらかと言えば「碁石・囲碁基盤・サッカーボール」を使用したスポーツと言った方が正しそうである。(場合によっては画板も使う)個人演舞があったり1対1の個人戦で試合が成立したり、そもそも行動が全く意味不明であったりとゲームなのか球技なのか体操競技の一種なのかはたまた格闘技なのか、それすらも見当がつかない。しかも公式ルールから外れた試合方式の場合は命を落としかねない危険なスポーツであるらしい。ちなみに碁石にかわりオセロのコマを使用するのは根本的な禁止行為であるらしい。
また入門書が販売されている事、高崎先生の回想や桜井の経歴からそれなり規模の大会が催される事や小木の発言から彼の家は父の代から囲碁サッカーをしていて「小木禁止点流」なる流派を背負っているらしい事から競技人口、歴史ともにそれなりの物があるらしき事が窺える。それでも部員が少なかった事、入部した部員が大工に真の囲碁サッカーについて触れなかった事(小木は練習できない為に辞めたようだが)、大工も関口も知らなかった事、そして桜井が時定高校に囲碁サッカー部があると思っていなかった事からやはりマイナーな様子である。
囲碁サッカーの技(?) 攻めの碁石 守りのボール
- ナダレ定石 三・連・星(さんれんぼし)
桜井が入部時に披露した個人演舞。
まずサッカーボールを膝で20秒以上リフティングした後に白と黒の碁石を一つずつボールに加え頭に移す。そこからの一人ジャーマンで決める。競技のルール上どのような効果があるのかは全く不明だが、三連星の最後に決めるのは一人ジャーマンでなくてもいいらしく、ボールリフティングや碁石をうまく扱うことからこれは囲碁サッカー演舞の基本中の基本演舞ようである。 - 構え
高崎先生と桜井誠との試合で両者がとった構え。
高崎先生は選手宣誓のような右手を掲げた構えで小木が言うには囲碁基盤の足に例えられるらしい。対する桜井の構えは逆立ちで足にサッカーボールを挟んでいる。この構えは碁石に当たり一見相性は良いがボールが曲者であるらしい。
両者のこの構えは入門書を読んだ初心者ではとても理解できない上級者同士によるセオリー無視のハイレベルな攻防であり、小木が言うには二人はヒットラー(アニメでは太陽)になろうとしているらしい。高崎先生はこの後何度か構えを変えその都度小木を恐れさせ、最終的に「正気の沙汰か?っ!!?」とまで言わしめ小木は超奥義を使わざるを得なかった。結局どの様に危険で放っておけばどうなっていたのかは不明である。 - ビ――ラブド
構えを変えた高崎先生の動きに危機感を感じた小木が咄嗟におこしたアクション。
白と黒の碁石を一つずつ掴み片膝を落とした体制で前に突き出す。やはりどのような意味があるのかは不明だが死人が出る事を恐れての行動から、試合に干渉し両選手の何らかの行動を制限するのではないかと推測できる。また下記の小木の流派の技である可能性もある。 - 小木禁止点流超奥義 小木星 ファイナルラブド(おぎきんしてんりゅうちょうおうぎ おぎぼし)
高崎先生のあまりにも危険なアレを阻止するために小木が繰り出した正義の一撃。普段の使用は父に止められているらしい。禁止点流と言う事からやはり両者と同じく公式ルールから外れた危険な技であるらしい事が窺える。
技名を叫びながら右手をグッチョパの形で掲げジャンプ。持っていた画板と碁石入れを投げ出して正面の壁に突進して壁を蹴り地面をスピンをかけながらスライドして両者の下を潜り抜けポケットから取り出した白と黒の碁石を胸元にかまえる。本人が言うには「これぞ あっファイナルラブド!!!」であるらしい。この時勢いに任せて壁に頭をぶつけているがここまでが超奥義に含まれているのかは謎である。
小木のこの超奥義により両者は構えを崩し試合は引き分けと言う事になった。が、よくよく考えると読者を含め囲碁サッカーを知らない人間にはどんな意味のある技かわからないので結局小木の一連の行動にそもそも本当に意味があったのかもよく解らない。 - 少々危ない型
高崎先生が顧問として劇中初めて披露した型。囲碁サッカーがいかに危険なスポーツかを直に学んでもらうために披露したとのこと。しかしてその実態は読者だけではなく囲碁サッカー部全員の想像を絶するものであった。
小木が言うには文献でしか読んだことがない現代に甦った神話の如き型で、時代が時代ならこの状態からでも人を殺せたのだと言う。
しかしこの型の真の恐ろしさはその外見にこそあるのではないだろうか?今まで確認された囲碁サッカーの技が、碁石・サッカーボール・画板と言った様々な道具を使っていたようにこの型も多くの道具を身に着ける。キャッチャーマスクにチェストプロテクター、レガースそしてキャッチャーミット。これらを野球のユニフォームの上から着用する。そして一般的な捕手の構えをとり微動だにしない。そして右手を握り人差し指でサインをおくる。早い話が野球のキャッチャーそのものである。
囲碁サッカーと言う競技名だけでも意味不明な所に一人ジャーマンのようなプロレス要素を加えられてただでさえ混乱しているところにとうとう囲碁もサッカーもほっぽりだして野球要素まで投入されて素人を更なる混乱に陥れる非常に恐ろしい型である。大工の「これは野球のキャッチャーなのでは」という疑問に小木は「キャッチャーと言えばキャッチャー、しかし囲碁サッカーと言えば囲碁サッカー」と言い切っている。
結局この型がどういう物なのか不明である。 - 小木禁止点流奥義 小木雅(おぎきんしてんりゅうおうぎ おぎみやび)
高崎先生のキャッチャーの型がサインをおくった瞬間の小木の素人目にはリアクションにしか見えない何か。
がに股中腰でのけ反り両手を八の字型に若干広げるようなポーズで、背景は電流が走ったかのようなトーンで処理され本人は真っ白である。大工が突っ込まなければ衝撃を受けたリアクションにしか見えないが立派な奥義のようである。置いてけぼりを食らう大工はもう大混乱である。今回は見るだけの稽古なので攻撃手段でも防御手段でもないはずである。もしかしたら冷静さを失わないための精神統一の一種なのかもしれないが小木が素人にも分かるように説明してくれないので一体なんなのかは分からず終いである。 - ストライク(技名不明)
高崎先生の型を見て体の疼きを止められない桜井のとった行動。
高崎先生の背後(野球だと審判のポジション)につき静かにストライク判定のポーズをとり「ストライク」と宣言する。
大工は小木にこれはどういうことか聞こうとした瞬間に「だまらっしゃい」と遮られてしまった。何だったのかはもちろん不明。 - 小木禁止点流奥義 忍法小木蔓(おぎきんしてんりゅうおうぎ にんぽうおぎかずら)
「父上お許し下さい・・・そしてあまねく星の輝きよ我に力を―天が呼ぶ地が呼ぶ囲碁が呼ぶ 小木禁止点流奥義…………忍法 小木蔓 参るっ!!!」
桜井が一人の修羅として我慢できなかったように小木も一人の修羅として自重できずに参加してしまった際に放った奥義。 両手を万歳にして垂直に飛び上がり「まかしょっ!!!」と叫び全店宙返りし着地。そして両手をを水兵に広げ「リーリーリーリー」と野球の走者のリードのような、というかその物の仕草を行う。
大工曰く「なんだか頭が破裂しそうだ・・・」
サッカーは呼ばないらしい。まさかの忍法である。 - スクイーズ(大工の我流)
一連の流れに混乱しつつも自分なりにピーンときた囲碁サッカーとは何かに対する大工健三郎の答えと実践。
高崎先生をキャッチャーとして右バッターボックスのポジションでバントのポーズをして「スクイーズ」と宣言。TVアニメ版2クール目OPのサビに映っている彼がやっているのがこれである。
ストライクを取られたところで何としても小木をホームに返すためにスクイズを行うと言うのが大工の理屈なのかもしれない。小木は汗だくで驚愕し大工に評価を求められ「正気の・・・・・・沙汰ですか・・・・・・」と返される。これが囲碁サッカー的に何かしら意味のある行動と一致したのか、それとも大工の軽率な行動に対して出た言葉なのか、ただ単に自分たちの事を棚に上げてドン引きしただけなのかはわからない。
囲碁サッカーの関係者 GO!GO!囲碁!!サッカー部
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関連項目 顧問募集
日常 nichijou | |||
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ラジオ | 日常のラヂオ | ||
主な登場人物 | 東雲研究所 | 東雲なの | はかせ | 阪本さん | |
時定高校 | 1年Q組 | 相生祐子 | 長野原みお | 水上麻衣 安中榛名 | 中之条剛 | 田中 |
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2年P組 | 笹原幸治郎 | 立花みさと | フェっちゃん | ウェボシー | ||
囲碁サッカー部 | 大工健三郎 | 関口ユリア | 桜井誠 | 小木 | ||
教師 | 校長 | 教頭 | 桜井泉 | 高崎学 | 中村かな | 富岡 | 赤城 | ||
楽曲 | ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C | じょーじょーゆーじょー | Zzz | ||
著作・制作 | 原作 | あらゐけいいち | 角川書店 (月刊少年エース/4コマnanoエース) | |
アニメ | 東雲研究所(角川書店/角川映画/京都アニメーション/ランティス/ムービック) | ||
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読み:イゴサッカー
初版作成日: 11/07/05 02:30 ◆ 最終更新日: 12/11/11 21:04
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