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2010.04.27

白光のヴァルーシア雑感

 今回はタイトルおかしくないです、いつもの私の感想記事。まぁいろいろ脱線したり閑話休題したり斜め下に行ったりするわけですがこの散文を一言で表すなら「雑感」だろうなぁとおもうわけですよ、先生。

 やっぱりゲーム自体が高校生含まない18歳以上用のブツですのでこの文章もそれに準じます。まぁ今もってセレナリアのカルコニ二人に持ってかれたままのヤツが書き散らすわけだ、たいしたことないないw

 個人的にはセレナリアよりヴァルーシアのほうが「桜井さんのシナリオらしい」とは感じました。やっぱシャルノス→インガノック→セレナリアの順だからな、仕方ないかもしれん。セレナリアだけはなんつーか、作品世界全体に淫靡な感じがなかったというか。隠語乱発だし一枚絵も処理が入ってるけど、自分にはほんとに淫靡に感じなかった。基本的に明るいゑろだったと思う。青空のせいか? と考えたもののヴァルーシアと比べてもちょっと異質。不思議不思議ふしぎなおはなし。インガノックは閉鎖世界で鬱屈した人たちがウダウダやってやりすぎてた話で、シャルノスは西亨だけど薄暗くどこか後ろめたい感じがするし。セレナリアとインガノックの間でなんか方向転換があったのかもしれないなぁ。ほんと、どこかしら淫靡なイメージがあります、桜井さんのシナリオ。各タイトル色がついてるけどタイトルどおりなのはセレナリアであとは一貫して黒のイメージがある。

 内容。一巡しただけじゃ難解なのは相変わらず。結末まで知ってなお考えないとわからない、そんなシナリオ。こういう系統はひぐらしで昔考えたことがある。前にも書いたけど、「言葉でもって、言葉でしか情報を得られない存在(=プレイヤー)を煙に巻こうとしている」とゆーやつ。意図的にかく乱してやろうという意図がよく見えてる。流石に四作目ともなればこっちもその覚悟でやるからいいんですけどね。いきなりシャルノスはお勧めしないw 自爆しそうになったww メアリ大好きだけどさ。どっかで聞いた名前がボロボロ出てくるのもすごいけどさ。
 ヴァルーシアもどっかで聞いた名前はたくさんですた。シャルノスほどじゃなかったけど、実存架空伝説何もかもがごちゃ混ぜ。歴史上の人間とかに別の側面を持たせて当該作品に登場させるってのはあっちこっちで見たし自分もたくさん読んだけど、毎度おもしろいなーと思ってみています。今回ならヴィンチ村の人とか「Follow me!」の人とか。私なんかは基本「面白ければよし」なので全然気にしないのですが、合わない人は本気で合わないんだろうなぁ……。いや、それが良い悪いという話じゃなくて。どうでもいいけど新大陸の大学ってミスカトニック大ですか。誰か教えて。
 今回は一人のキャラを集中的に追うんじゃなくて章毎に主眼キャラが変わりました。前作まででも脇の心情とか描き出してましたけどそれはあくまでスパイス扱い、基本的に主人公の考え、主人公の行動を追う形で。ヴァルーシアは主人公は赤毛のアスル君だけど、いってみればアデプト姉弟も王様も歌姫も踊り子もみんなみんな主人公扱いですね。誰かが起こした行動が誰かに強く影響を与える。縦に掘り下げるんじゃなくて横につながってるというのを強く感じた。アスル君の台詞にもあったなぁ、「人はつながってる」云々。あの台詞はシナリオ構成全体を示してる言葉だなぁと。
 アスル君といえばあれですね、一人の少年が男になった瞬間を見た気がした。いや、性的な意味じゃなく。一応ゑろゲなのにもかかわらずまた主人公は清いままかw 流石に無理か、映像があると。文章だけだったら問題ないだろうなと思うのですがって何の話よ。紋はないけど彼もアデプトなんでしょうね、魂が。アデプトの人々は見ていて気持ちよかった。姉弟組はもちろんザールもアルもヤザタも。みんなみんな信念がある。時に揺らぎ時に恐怖に覆い隠されてもそれだけは変わらなかったなぁ。良い信念か悪い信念かはおいときます。ただ、何か一本柱あって生きてる人は好きです。
 アナとカシムはこれからどうなるんだ! ってところで終わってくれたけど、それはそれで物足りない感があるからいいのかもしれない。がんばれ妄想フル回転。地味に好きだった盗賊王はどうなったんだろう。こっちもフルスロットル妄想だな、うん。

 個人的に内容も良かったけど音楽も良かった。もとよりアラブな感じの曲が好きな性質に中東感あふれるメロディラインはたまりません(*´д`*) ハァハァ
 その上で一番すきなのはED曲。パーカッションないしはベースがずっと一定のリズムを刻み続ける曲に弱い弱いw EDのムービーもいいなぁと思った。後姿のアスルとクセルなのにホントにいいなぁって思ったです。回る星もいいし最後に夜明けになるのもいい。ほんとぴったりな感じがした。

 ああそうだ、カル君は本気シェラに引っかかれた挙句に合流後二週間くらいコニーと口を利いてもらえない刑に処されるといいと思うよ。あとアスルとクセルはコニーの笑顔に押されて何もいえない先生の様子にあっけに取られるといいと思うよ。んでカル君はクセルに頭ナデナデされて凹めばいいと思うよ。トドメにアスルに無駄にトゲトゲされるといいよ。
 やっぱりヤツはコニーを放置してきたのか。カル君が動けてコニーが動けない状態って、コニー赤ちゃんでも出来たかとおもったけどそうでもなかったし。まぁ「愛しい」だの「唯一つの輝けるもの」だの「想いを繋いだ最愛の赤毛の娘」だのいうカル君がいてよかった。なんだ、3、4年一緒にいる間に恋が愛に変わりましたか。いやぁあの彼がねぇ。自分も他人も切り飛ばすみたいな感じだった彼がネェ。間の悪さは相変わらずだったけど。よくコニーを妻にすることをシェラが許したな。バカップルぶりに負けたか。
 声は特に違和感なしでした。多分カシムと同時に登場しなかったからってのと、セレナリアからヴァルーシアまでのプレイ間隔が非常に短かったからってのが大きいと思う。
 どうせなら大人なコニーとシェラの立ち絵もほしかった! ……とは思うのですが、彼女たち二人はヴァルーシアの色にちょっとそぐわないと思うのです。冒頭の話に戻りますが。カル君は一人悩む襲われ攻めな黒い人だったから対して問題ないけど(酷)、コニーもシェラも黒は似合わない。どこまで行っても原色なんだな、彼女たちは。だから出てこないほうがよかったのかもしれないなぁ。

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