［できごと］惨敗、分裂、足元からの批判…誤算続きの嘉田氏　四面楚歌の末「白旗」＋（2/3ページ）（2013.1.3 22:39）

　対話の会も賛成こそしなかったが、衆院選後に再開された県議会では、公然と「知事に専念すべきだ」と訴えてきた。「兼務については、私たちも受け入れ難かった」。対話の会代表の清水鉄次県議が語る。

　嘉田氏は衆院選後、阿部知子衆院議員とともに、小沢一郎氏に近い国会議員に追われる形で党を離れ、新たに政治団体としての未来を結成。小沢氏系議員は党名を「生活の党」に変更した。これを受け、嘉田氏は兼職に関し「（国政政党の）代表を退いたので決議には反しない」と強行姿勢もみせたが、清水氏は「私には、国政政党代表が政治団体代表に変わっても、基本的には同じことだと思う」と突き放した。

　一方、関西の首長仲間からも兼職には理解を得られなかった。

（次ページ）「当初両立すると言っていたが、何だったのか」