ドラ１・福谷“おみくじ”でスロー調整決めた…中日

母校の横須賀高で応援の横断幕を前にポーズを取る中日・福谷

　中日のドラフト１位・福谷浩司投手（２１）＝慶大＝が３日、“神のお告げ”でスロー調整を決めた。母校の愛知・横須賀高で自主トレを公開し、「ケガで棒に振っては仕方ない。（指名の）順位でいろいろ言われるかもしれませんが、地に足を着けて、できることを精いっぱいやりたい」と謙虚な目標を口にした。

　指名当日に高木監督が春季キャンプ１軍スタートを明言するなど、最速１５５キロ右腕に対する期待は高い。しかし、自身は昨年３月に右足内転筋を肉離れし、１年目からの活躍には慎重な言葉を繰り返してきた。２日には家族で愛知・豊川市内の砥鹿（とが）神社へ初詣に出掛けたが、引いた「小吉」のおみくじにも「急がば回れ。焦りは禁物」とあった。「神様に焦るなと言われている気がしました」と、改めてケガ防止のスロー調整へ思いを強くした。

　ただプロ入りへの準備を怠るわけではない。昨年１２月中旬に視力矯正手術を受け、右目０・０４、左目０・０５だった視力が両目とも２・０にまで回復した。慶大理工学部の頭脳派右腕は、将来の活躍を見通し、まずはじっくり体づくりに専念する。