ひまわりのチャペルできみと
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メーカー | Marron | 発売日 | 2007/8/24 |
シナリオライター | 竹井10日 | 原画 | いくたたかのん |
レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
2点 | 2点 | 3点 | 4点 | 1点 | 3点 | 3点 |
総評
D:
54
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一言で締めるのコーナー
「笑えるがホントにそれしかない」
「笑えるがホントにそれしかない」
以下詳細レビュー
シナリオ 2点 |
プレイし始めて10分も立たないで分かる事実なので公表するが
設定は魔王に世界の大半が破壊され、復興から何年かたった後の話
普通に学園生活をするキャラクターたちに違和感を持つ事はもちろん、
歴史の授業自体がギャグな雰囲気である……設定的に真実なのだが
おかげで、数々のシリアス場面、伏線が陳腐&チープ
また内容的に辻褄が合わなかったり、最後まで書く気ないだろヲイ、な中途半端さ
事実全ルートをプレイした後も謎はそのまま残るオチ
ホント言うと、詳細に描かれたらかなり完成度の高い話になったのだろうが
企画者分けしているわけではないのでそこまで求めるのは酷か
共通ルートはきわどいデキだがシリアスがほぼスキップできるので楽しいデキ
話的にはあってないようなものだが、個別に入ってからのバカップルぶりは最強
現行プレイした中では最高のバカップル量ではなかろうか(どんな量だよ
声がないのが惜しいが声優にあのテンションををやれというのも苦行だろう
個人的には姫ルートがお勧め
というか唯奈(母親)がでしゃばるルートはどれも楽しい(笑
グラフィック 2点 |
背景も手抜き、塗りも一様、キャラは丸々としすぎ
秋桜はキャラの造形が良かったが(レベルは同人以下だが)、こちらは造形が駄目
プロペラナノにデコ姫、肩だしモナムーに猿、眼鏡姉にツインプロペラ
ヒロインが全員可愛くないよ(笑
一番良かったのが(主人公の実の)母親(笑
音楽 3点 |
曲調の似たものが多く、パイプオルガンをシリアス場面とギャグのショッキング場面の両面で使うためありがたみが低い
かつ、荘厳すぎてゲームに合っていない
OP曲が非常に生き生きとしているが、それだけ
文章(力) 4点 |
アレだけ長いのだから全編通して笑っていたら死んでいただろう(笑
ちょくちょくっとネタを仕込み、一定のラインをキープする安定した作り
キャラ口調のネタを何度も何度も流用し誤魔化している、ネタ不足か……
それでもギャグの質は高く、常人では考え付かない圧倒的なセンスを見せ付けてくれる
これを読むためだけにプレイするものなのでいわば目玉である
特に選択肢が
ただ非常に乱雑な文章である
恐らく原稿を手直しせずにそのまま起用したのだろう
通常なら著者以外の人間に読んでもらい、文章の指摘を受け詰めていくのだが
改行の曖昧さやら句読点のいいかげんさや誤字脱字が非常に目立つ作品となっている
正直、最初のミクロとナノの間違いの時点で愕然としてプレイを放棄しようとしたぐらいだ(笑
(後のぺタとナノについては正答していたが)
レース中の解説者の話はパロディが沢山あって面白いが展開が同じなので何度も読むのは辛い
そこではたと気付くが、通常のギャグシーンではパロディを一切使用していないのが竹井クオリティだと
まさしく神業である
システム 1点 |
10年ほど前のギャルゲーですか? さすがMarron、圧倒的じゃないか
OP飛ばせない(これが後々に苦痛になる)
音声なし
セーブ20個、修正ファイル当てなければセーブした時刻すら見えない
セーブインタフェースがウィンドウツールバーのみ
コンフィグは合ってないようなもの、音量と文章速度ぐらい
既読判定が怪しく同じ文章でも所々止まる
吉里吉里劣化版といっても過言ではない
ていうか元は吉里吉里使ってるのにどうして劣化しているのだろうか(笑
熱中度 3点 |
それでもルート分岐が非常に面倒
声が入ってない分選択肢ネタが多数で面白いといえば面白いが、それだけ。でリロードスキップ
ただ、まぁ、キャラの掛け合いの面白さに当てられただけなので間違ってもシナリオに期待してはいけない
余韻度 3点 |
楽しむ、というだけでさっと吹く風のように過ぎ去ってしまい、心に残るような事はない
総評 D |
無闇にシリアスシーンを加えてしまい、かつ話の根幹に関わりすぎていて、冗長で雑ということを除けば(多いな
選択肢は必見なのでそれだけもプレイする価値はありかもしれない
また、最近主流(?)のバカップルシーンも秀でている作品だ
シナリオと声にこだわりがなければ非常にお勧め