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【サッカー】桐光学園 16年ぶり8強 俊輔越えVだ2013年1月4日 紙面から
◇高校サッカー<第4日>第91回全国高校サッカー選手権は3日、東京・駒沢陸上競技場など4会場で3回戦8試合を行い、桐光学園(神奈川)が3−0で佐賀商(佐賀)を下して16年ぶりの8強進出を果たし、神奈川県勢初の優勝に向け、大きく前進した。昨年の全国高校総体4強の立正大淞南(島根)は旭川実(北海道)と1−1からのPK戦を3−0で制した。作陽(岡山)、星稜(石川)、鵬翔(宮崎)などのベスト8が決まった。準々決勝は5日に行われる。 圧倒的なボール支配率で、桐光学園が佐賀商を危なげなく退けた。ベスト8進出は、MF中村俊輔(横浜M)を擁した第75回大会の準優勝以来で実に16年ぶり。試合後のイレブンは勝利を静かにかみしめた。 爆発的な攻撃力はない。しかし、フルコートで仕掛けられる組織的な守備と、多彩なパス回しに、相手はなすすべもない。その中心にいるのがボランチで、伝統の背番号「10」を身にまとったMF松井修平(3年)だ。2−0で迎えた後半25分には右サイドを崩し、最後は松井がダメ押し点。今大会待望の自身初ゴールとなったが、「ごっつあんゴールでした。攻撃の時に前の選手を追い越して出て行くのが自分の持ち味」と、松井は冷静に答えた。 OBの俊輔、藤本淳吾(名古屋)の系譜を継ぐ司令塔で、プレースキッカーの背番号「10」。数多くのJリーガーを育てた佐熊裕和監督は、松井について「入学した時から攻撃には非凡なセンスを持っていた。だから、もう一つ上の選手になってほしい。今はボランチをやらせて、守備の大事さを教えています。将来、一皮むけるかもしれない」と、Jリーガークラスへの成長に期待を寄せる。 試合前、佐熊監督から頼まれ、俊輔はロッカールームで「短期決戦は勢い。この勢いに乗っていこう」とイレブンを激励した。さらに「すぐにプロにいく子はいないみたいだけど、メンバーはそろってるし、6人くらいは将来が楽しみな選手がいる。ぜひ自分たちより上(優勝)までいってほしい」とエールを送った。楽しみだという選手の1人には、もちろん松井も入っている。 「サイドチェンジのボールとか中村俊輔さんをまねることもあるけど、自分の色を出していきたい。目標は優勝です。あとは一試合、一試合やるだけ」。松井は桐光学園だけではなく、神奈川県勢初の優勝を明確な目標に定めた。 (荒川敬則) PR情報
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