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【プロ野球】

ヤクルト岩村 ブリブリ言わすぜ 7年ぶり古巣復帰

2013年1月4日 紙面から

雪が舞う中でも、地元の仲間とのソフトボール大会で始動し、リラックスした表情を見せたヤクルト・岩村=愛媛県宇和島市の市営丸山球場で

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 7年ぶりにヤクルトに復帰した岩村明憲内野手(33)が3日、愛媛県宇和島市の市営丸山球場で、後援会や宇和島東高OBら地元の仲間と恒例の野球大会で始動した。

 「ここに来ると、自分の原点に戻ってまた1年頑張ろうと思える。期するところもあるし、勝負をかけなきゃいけない年」

 こう意気込む岩村が、今季の目標として色紙に書いた言葉は「ブリ」。謎の言葉に首をひねる報道陣に「漢字で書ける? 魚ヘンに師匠の師って書くんだよ」とレクチャーしてくれたおかげで、サカナの「鰤(ぶり)」のことだとは分かったが、アスリートには型破りな目標だ。

 そのココロは『出世魚』だ。地域によって呼び名は多少違うが、成長するにつれて、イナダ→ハマチ→メジロ→ブリなどと名前を変える。ブリはその完成形。一度はメジャーリーガーにまで出世した男でも、まだ満足せず、さらなる成長を目指している。

 また、宇和島の沖合にある戸島は養殖ブリの産地で、岩村はその漁協のポスターに何年も前から出演。地元の子どもたちに「あ、ブリのおじちゃんだ!」と呼ばれてしまうほど、切っても切れない間柄だ。自分をブリに重ね合わせて、出世の象徴に考えているのも無理はない。メジャーで故障して日本球界に戻り、楽天での2年間は振るわなかったが、まだ諦めるつもりはない。完成形を求めて泳ぎ抜く。 (竹村和佳子)

 

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