小柳ロイヤル『聖ペナルティ学園 獄』
うぅむ、何か全身がだるくて気持ち悪いです。風邪気味なのか、それとも昨晩居酒屋で食べた微妙に生焼けな牡蠣焼きが悪かったのか・・・。
まぁ、それでもエロ漫画を読んでいるとついつい実用的読書(笑)をしてしまうのですが。健康第一ですな!(説得力ゼロ。
さて本日は、小柳ロイヤル先生の初単行本『聖ペナルティ学園 獄』(コアマガジン)のへたレビューです。体調悪めだというのにトコトン絞り取られました(笑。
若い男女の漲る性欲と圧倒的な陶酔が支配する快楽の狂宴をド迫力で展開する、大乱交エロ漫画を極めた作品集といえるでしょう。
収録作は、校内の至るところで繰り広げられる情事を盗撮する商売をしている写真部の男女コンビを描く「ミルキーショットッ!」前後編(←参照 盗撮商売な女部長さん 前編より)、および短編6作+各作の登場人物の後日談なおまけ漫画2P。
本数的にはあまり多くないですが、1作当りのページ数が24~26P(平均25P強)と平均以上の水準であり単行本としての厚みは十分にあります。濃厚なエロシーンがページの大半を占める構成であり読後の(エロ的な意味での)満足感は非常に強いです。
【大乱交へ持ち込むためのシナリオ】
作風的には純然たる快楽至上主義系であり、快楽を貪る/貪られることに全精力を傾ける若い男女の大乱交劇を描くことに終始しています。
校則違反に対する指導として性的な奉仕が義務付けられている学校(短編「聖ペナルティ学園“獄”」)や、淫獣とも言うべき性豪な美人女教師さんの性欲処理をする(というか喰われる)“処理係”が設けられた学級など(←参照 ピンクチャイム after5」より)、大乱交を描くために必要なブッ飛んだ設定を問答無用で投げつけてくるシナリオであり、その抜き物件として割り切ったことによるパワフルさは大きな強みと言えます。
ストーリー展開の妙や登場人物像の掘り下げを期待するのは避けるべきですが、とにかくエネルギッシュに駆け抜ける勢いで少々奇抜な設定の非現実感や整合性の微妙さをあまり感じさせません。
元気よく動きまわるユニークなキャラクター達によってコミカル色を適度に演出して、作品への入り込み易さを形成していますが、完全なハッピーエンドとはやや言いにくい微ダーク調のラストも多いため、明るく楽しく!を徹底した作品を求めるのはちょっと難しいかなという印象があります。
まぁ、大乱交というアブノーマルで強烈な性愛を描く上で、強烈である故に後戻りできないほの暗さをまとわせるのは雰囲気の演出としてはむしろ好適かなとも思います。
【色香たっぷりの健康的むっちり美少女】
ヒロイン陣の構成はハイティーンクラスのスクールメイツをメインとしつつ、下はローティーンからは上は20代後半程度の女性教師や30代半ば程度の人妻まで幅広め。
大人しい娘さんから性に貪欲な痴女さんまで性格設定も様々であり、そういった多様なキャラが一斉にセックスを行うという構図そのものが大乱交劇の熱狂を高めている感があります。
所謂むっちり系ほど多量ではないものの、しっかりと蓄えられた柔らかお肉が健康的で女性らしい丸みを生みだすボディデザインは大きな魅力であり、しなやかに動作する体躯と男の欲望を柔らかく包み込む乳・尻・太もものコンビネーションはセックスアピールは読み手の性欲中枢を強く刺激(←参照 短編「空色夏娘Deep」より)。
ぽってりとした唇の質感に代表されるように濃厚な艶を纏う絵柄であり、エロ演出の突き抜けた濃さもあって万人向けとは言い難いのは事実でしょう。
親しみ易い漫画絵柄をベースとしつつ、劇画系の濃さ・重さを強く備える印象があり、コアマガ系よりはドリル汁先生や笑花偽先生、銀欲スクリュー先生を擁するエンジェル倶楽部が好きな方へは特にお勧めしたいなと感じます。
また、エロシーンの官能の表情や日常シーンの喜怒哀楽の表情は結構多彩で双方の雰囲気をそれぞれの方向性で高めています。特にコミカルタッチの表情がいい味ですな。
死ぬほど余談ですが、短編「PM03:40 宅配日和。」に登場する褐色肌・メイド服・ボクっ子な女装少年が僕のストライクゾーンの豪く狭いコーナーに剛速球を捻じ込んできまして、大変痺れました(笑。
【官能の狂宴か、はたまた性欲の戦場か】
繰り返しになりますが、エロシーンは多数の男女が入り混じり、絡み合い、悶え合う大乱交劇でほぼ統一。
セックスシーンという言葉でくくるのがもったいない程のテンションの高さと紙面から熱気があふれかえるような迫力に満ちており、血と咆哮の代わりに性液と嬌声が飛び交う合戦の様相すら呈しています。
柔らかい女体と結構筋肉質に描かれる男性の体が幾重にも重なりあい、激しくぶつかりあう様を1Pぶち抜き~2P見開きでダイナミックに魅せる剛腕ぶりも光ります(←参照 一部ですが 短編「聖ペナルティ学園“獄”」より)。勿論、個々の肉弾戦を絡める技術もしっかりしており、大乱交の全体と部分をうまく織り交ぜてエロへの没入を高めています。
短編「聖ペナルティ学園“獄”」などでは、むっちりしたお尻を突き出して横列を為すヒロイン達に力強く天を指すち○この槍衾が猛然と襲いかかる様子を類稀な迫力と陶酔感を持って描いており、まるで泰然たる万里の長城に押し寄せる猛き騎馬軍団の如き一大スペクタクルを為しています。
口奉仕、パイズリ、二本・三本刺しなどなど誰が誰とも分からぬほど絡み合い、あちらこちらから噴出する白濁液や淫液が派手に飛び散る様も非常に扇情的。
どちらかというと男性の言葉責めと女性側の陶酔のモノローグでじっくりとエロ演出をするタイプであり、派手な喘ぎ声や白痴系の強烈なエロ台詞を期待するのは避けるべきです。
そのあまりの濃厚さとトリップ感は読み手を多少選ぶ可能性はありますが、絵柄と快楽至上主義の作風が合えば、赤玉出るまで抜ける1作と言ってよいでしょう。
個人的には、非常に頼もしい抜き物件となってくれておりまして、大変満足しております。初単行本ということもあって多少絵柄の変遷が見て取れるのが強いて言えばマイナス要因ではありますが、ほぼ文句の付けようがありません。
やたら謙虚な後書きを書かれておられましたが、もっと自信をもってバリバリと大乱交を描いて頂きたい作家様ですな。微力ながら心から応援しております。お勧め!
まぁ、それでもエロ漫画を読んでいるとついつい実用的読書(笑)をしてしまうのですが。健康第一ですな!(説得力ゼロ。
さて本日は、小柳ロイヤル先生の初単行本『聖ペナルティ学園 獄』(コアマガジン)のへたレビューです。体調悪めだというのにトコトン絞り取られました(笑。
若い男女の漲る性欲と圧倒的な陶酔が支配する快楽の狂宴をド迫力で展開する、大乱交エロ漫画を極めた作品集といえるでしょう。
収録作は、校内の至るところで繰り広げられる情事を盗撮する商売をしている写真部の男女コンビを描く「ミルキーショットッ!」前後編(←参照 盗撮商売な女部長さん 前編より)、および短編6作+各作の登場人物の後日談なおまけ漫画2P。
本数的にはあまり多くないですが、1作当りのページ数が24~26P(平均25P強)と平均以上の水準であり単行本としての厚みは十分にあります。濃厚なエロシーンがページの大半を占める構成であり読後の(エロ的な意味での)満足感は非常に強いです。
【大乱交へ持ち込むためのシナリオ】
作風的には純然たる快楽至上主義系であり、快楽を貪る/貪られることに全精力を傾ける若い男女の大乱交劇を描くことに終始しています。
校則違反に対する指導として性的な奉仕が義務付けられている学校(短編「聖ペナルティ学園“獄”」)や、淫獣とも言うべき性豪な美人女教師さんの性欲処理をする(というか喰われる)“処理係”が設けられた学級など(←参照 ピンクチャイム after5」より)、大乱交を描くために必要なブッ飛んだ設定を問答無用で投げつけてくるシナリオであり、その抜き物件として割り切ったことによるパワフルさは大きな強みと言えます。
ストーリー展開の妙や登場人物像の掘り下げを期待するのは避けるべきですが、とにかくエネルギッシュに駆け抜ける勢いで少々奇抜な設定の非現実感や整合性の微妙さをあまり感じさせません。
元気よく動きまわるユニークなキャラクター達によってコミカル色を適度に演出して、作品への入り込み易さを形成していますが、完全なハッピーエンドとはやや言いにくい微ダーク調のラストも多いため、明るく楽しく!を徹底した作品を求めるのはちょっと難しいかなという印象があります。
まぁ、大乱交というアブノーマルで強烈な性愛を描く上で、強烈である故に後戻りできないほの暗さをまとわせるのは雰囲気の演出としてはむしろ好適かなとも思います。
【色香たっぷりの健康的むっちり美少女】
ヒロイン陣の構成はハイティーンクラスのスクールメイツをメインとしつつ、下はローティーンからは上は20代後半程度の女性教師や30代半ば程度の人妻まで幅広め。
大人しい娘さんから性に貪欲な痴女さんまで性格設定も様々であり、そういった多様なキャラが一斉にセックスを行うという構図そのものが大乱交劇の熱狂を高めている感があります。
所謂むっちり系ほど多量ではないものの、しっかりと蓄えられた柔らかお肉が健康的で女性らしい丸みを生みだすボディデザインは大きな魅力であり、しなやかに動作する体躯と男の欲望を柔らかく包み込む乳・尻・太もものコンビネーションはセックスアピールは読み手の性欲中枢を強く刺激(←参照 短編「空色夏娘Deep」より)。
ぽってりとした唇の質感に代表されるように濃厚な艶を纏う絵柄であり、エロ演出の突き抜けた濃さもあって万人向けとは言い難いのは事実でしょう。
親しみ易い漫画絵柄をベースとしつつ、劇画系の濃さ・重さを強く備える印象があり、コアマガ系よりはドリル汁先生や笑花偽先生、銀欲スクリュー先生を擁するエンジェル倶楽部が好きな方へは特にお勧めしたいなと感じます。
また、エロシーンの官能の表情や日常シーンの喜怒哀楽の表情は結構多彩で双方の雰囲気をそれぞれの方向性で高めています。特にコミカルタッチの表情がいい味ですな。
死ぬほど余談ですが、短編「PM03:40 宅配日和。」に登場する褐色肌・メイド服・ボクっ子な女装少年が僕のストライクゾーンの豪く狭いコーナーに剛速球を捻じ込んできまして、大変痺れました(笑。
【官能の狂宴か、はたまた性欲の戦場か】
繰り返しになりますが、エロシーンは多数の男女が入り混じり、絡み合い、悶え合う大乱交劇でほぼ統一。
セックスシーンという言葉でくくるのがもったいない程のテンションの高さと紙面から熱気があふれかえるような迫力に満ちており、血と咆哮の代わりに性液と嬌声が飛び交う合戦の様相すら呈しています。
柔らかい女体と結構筋肉質に描かれる男性の体が幾重にも重なりあい、激しくぶつかりあう様を1Pぶち抜き~2P見開きでダイナミックに魅せる剛腕ぶりも光ります(←参照 一部ですが 短編「聖ペナルティ学園“獄”」より)。勿論、個々の肉弾戦を絡める技術もしっかりしており、大乱交の全体と部分をうまく織り交ぜてエロへの没入を高めています。
短編「聖ペナルティ学園“獄”」などでは、むっちりしたお尻を突き出して横列を為すヒロイン達に力強く天を指すち○この槍衾が猛然と襲いかかる様子を類稀な迫力と陶酔感を持って描いており、まるで泰然たる万里の長城に押し寄せる猛き騎馬軍団の如き一大スペクタクルを為しています。
口奉仕、パイズリ、二本・三本刺しなどなど誰が誰とも分からぬほど絡み合い、あちらこちらから噴出する白濁液や淫液が派手に飛び散る様も非常に扇情的。
どちらかというと男性の言葉責めと女性側の陶酔のモノローグでじっくりとエロ演出をするタイプであり、派手な喘ぎ声や白痴系の強烈なエロ台詞を期待するのは避けるべきです。
そのあまりの濃厚さとトリップ感は読み手を多少選ぶ可能性はありますが、絵柄と快楽至上主義の作風が合えば、赤玉出るまで抜ける1作と言ってよいでしょう。
個人的には、非常に頼もしい抜き物件となってくれておりまして、大変満足しております。初単行本ということもあって多少絵柄の変遷が見て取れるのが強いて言えばマイナス要因ではありますが、ほぼ文句の付けようがありません。
やたら謙虚な後書きを書かれておられましたが、もっと自信をもってバリバリと大乱交を描いて頂きたい作家様ですな。微力ながら心から応援しております。お勧め!
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