雄星、後輩・大谷に間違えられて「ちょっとムッ」…西武

　西武の菊池雄星投手（２１）が３日、岩手・雫石町の雫石プリンスホテルでトークショーを行い、花巻東で３学年下の後輩となる日本ハムのドラフト１位ルーキー・大谷翔平（１８）に間違われたという衝撃の事実を明かした。

　事件は先月上旬、自主トレ先の那覇へ向かう関空の搭乗口で起きた。家族連れの観光客から「野球選手の方ですよね」と話しかけられ、「ハイ」と応えた雄星。すると「大谷さんですよね？」―。いや、違うんですけど…。「その後、スマホで調べて違うと気づいたようです。自分もちょっとムッとしちゃったんで…」。この告白に場内は大爆笑に包まれた。

　０９年センバツで岩手県勢初の準優勝。同年夏の甲子園でもチームを４強に導いた。そんな雄星フィーバーが吹き荒れてから早４年。この日も地元テレビ局に「めんこいテレビさんも、キャンプでは名護に取材に行くんですよね」と自虐ネタで笑わせたが、実力で負けるつもりは毛頭ない。大谷との直接対決に「プレッシャーになりますが、打者でも投手でも楽しみたい。投手で投げ合う方が楽しい。我慢比べなので。自分が頑張れば、彼は上（１軍）にいると思うので」と声を弾ませた。

　花巻市在住の妙齢の女性からは「都会で悪い女にダマされないようにして」と懇願され「多分大丈夫だと思います」と笑った。先輩の意地を、超満員のスタジアムで見せつける。