松井、引退後初仕事は「ゴジラ先生」母校・星稜で教壇に！？

松井秀喜ベースボールミュージアムの入り口には、本人の等身大人形の横に昌雄さんからの感謝のあいさつが添えられた

　昨年末に現役引退を表明した松井秀喜氏（３８）が、“今季初仕事”として母校の教壇に立つ可能性が３日、急浮上した。この日、父の昌雄さん（７０）が石川・能美市の「松井秀喜ベースボールミュージアム」で取材に応じ、引退表明後の松井氏の様子についてコメント。まずは故郷に対し、プロ野球人生２０年分の恩返しをすることを明かした。

　プロ入り後、松井氏が年末年始に帰省しなかったのは初めて。昌雄さんは「さみしい？　今年は特別だからしょうがないですよ」と穏やかに話した。引退会見後には本人に電話で「秀喜らしい温かい感じがしました」と伝えたという。「笑っていた。ひとつの肩の荷が下りて、ホッとした明るさだったと思う」と振り返った。

　春に第１子となる長男が誕生予定だが、今月中旬にも一時帰国する可能性がある。「そうなればこっちにも帰ってくるでしょう」と昌雄さん。例年、年明けは「松井秀喜旗学童野球大会」の優勝チームの祝賀・激励会に出席してきた。「表彰式もやると言っていた。子どもたちも会いたがってる」。ゴジラらしく地元への愛を注ぐ。

　また、将来的には大学入学も視野に入れているが、帰国後には逆に教壇に立つ可能性も浮上している。９８年１２月にも母校の星稜高でスピーチを行っているが、「まだ予定はないが、それも急に決まるかもしれない。学校にあいさつに行くことになれば、可能性はないことはない」と示唆している。

　指導者の道に進むことが期待される松井氏。現役時代には「将来、そういう形になれるくらいの選手になれればいい」と話したこともあったという。昌雄さんは「草野球の監督だってやりたいはずです」と笑った。息子の第二の人生も、温かく見守るつもりだ。