「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」としてギネス認定されたジャニー喜多川氏が3日、認定記念作品「ジャニーズ・ワールド」(東京・帝国劇場、27日まで)の再演に意欲をみせた。時期は未定だが、今回の初演時に国際情勢の悪化でやむなく断念した「中国ジャニーズ」に加え、広く世界中から出演者を募る構想も明かした。
ジャニー氏の魂が凝縮された「ジャニーズ・ワールド」が、さらにスケールアップして帰ってくることになりそうだ。昨年12月に初演され、帝劇最多の出演者180人を誇る同作。再演について、ジャニー氏は「細かいスケジュールはこれから相談することになると思うが、チャンスがあれば当然やりたい」とロングラン化に意欲をみせた。
やり残したこともある。昨夏には中国本土でオーディションを行い、身体能力に秀でた「中国版ジャニーズ」を同作でデビューさせるつもりだったが、国際情勢を考慮しやむなく断念した。この日、ジャニー氏は報道陣に対し「彼らの能力は本当にすごい。中国、タイ…世界のすぐれたパフォーマンスを帝劇で見せたい」と“リベンジ”を果たす考えを明かし「宇宙まで飛び出して『ジャニーズ・ユニバース』にしたい。火星人にも出てほしいね」と不敵に笑った。
同劇場ではこの日も滝沢秀明(30)が出演する特別公演「正月はタッキーと共に」(6日まで)が公演中。第1幕は「Hey!Say!JUMP」が座長を務める通常の「ジャニーズ・ワールド」の特別版、第2幕が正月恒例の「新春 滝沢革命」のスペシャルバージョンという正月らしい豪華版だ。
タッキーは「ジャニーさんの歴史に触れられる作品。この時代に生まれて本当にうれしいなと思いました」と、期間限定ながら同作で座長を務める喜びを表現した。
毎日細かいマイナーチェンジを敢行し、タッキーに関しては、けいこ期間は5日ほどという短期間で仕上げた。ジャニー氏はこうした出演者の順応力の早さに大満足。「僕は暗示をかけるだけ。『ユー、やってごらん』と言ってあげると、次の段階では僕の想像を超えて成長をしてくれる」と目を見張った。タッキーバージョンは残り3日となるが、本公演は27日まで。
[2013/1/4-06:02 スポーツ報知]