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ぺるそな日記

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    2011-12-05

    コミケットのジャンル別サークル数で判断することの無意味さ

    myrmecoleon氏の「10月末に書かれた記事」がポインタとして広まってるけど、この記事が抱える問題点について誰も書いてないようなので適当に書きなぐっておく。


    夏コミ冬コミでの単純比較の問題点

     夏コミと冬コミでは様々な前提条件が異なる。たとえば「女性向けは大晦日を必ずはずす」「そもそも金土日の開催ではない」「年末である」などなど。

     事実「夏コミには参加できるけど冬コミには参加できない」という人もいるので、夏コミ冬コミを同一レイヤーで考えるのは数値的には難しいのではないかと。比較するのであれば「去年の冬コミ」のように1年前、2年前と比較するほうが良いのではないかな。少なくとも1回2回の数字だけで判断することには意味が無いです。


    ・当落比率の無記載による数値の印象操作

     この記事で要点となっているのは「タイバニによってサンライズ枠が大幅に増えた」「東方Project枠が減った」という2点だと思いますが、サークルスペースという有限な数に対して1ジャンルの割り当てが増えれば、その煽りを食らって減るジャンルも当然存在します。

     そしてこの煽りを食らうジャンルというのは参加者が多いジャンルほど影響を受けるようになっているのがコミケの当落システムです。

     (逆に応募者が極端に少ないジャンルでは100%に近い当選率になるように調整されているらしい)


     仮にC80の東方Projectジャンルが当選率70%だとすると、応募総数は「2774/0.7」で3963サークルとなります。この数と同じだけ申し込みがあったと仮定すると、C81の当選率は「2617/3963*100」で66%となります。なお冬も夏と同様70%の当選率だったと仮定すると「2617/0.7」で3739サークル。

    • この減った224サークルのうち、何割が別ジャンル(まどマギやタイバニ)に移動したんでしょうか。
    • 「夏コミよりも冬コミは受かりづらい」というウワサ通り、実は当選率50%程度だったりするんですかね。
    • そもそも4%〜5%の減少って誤差や外部要因って考えるほうが自然だと思うんですけどね。(俺は東方Projectが配置可能数的に上限に達してて、当選数キャップしてんじゃねーかなーと見てます)

    ・男性向けジャンルの数値増加

     3日目に配置される男性向けというジャンル。このジャンルのみ非常に特殊で「ギャルゲーアニメ系・東方・ゲーム系(スクエニやオンラインなど)・週刊月刊誌系・葉鍵・型月」などから18禁同人誌などの活動をするサークルが集合しています。つまりここが増えると関係ジャンルから全般的に削られるという形になるわけですが、C79に対してC81は250スペースほど増えてます。

     C80と比較すると減ってますが、タイバニの影響で減らされたスペース数に対して、なんらかの要因による申し込みサークル数の増加があったと考えられます(まどマギやアイマスアニメ?)。


     とまぁ適当に考えただけでもこんだけ推論が成り立つので、統計として記事を出すならもう少し条件や抽出情報を細かくしないと使えないんじゃないかなぁ。

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