年末年始番組の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表された。大みそかに放送された「第63回NHK紅白歌合戦」は、関東地区では前半33・2%、後半42・5%を記録。後半は2008年から5年連続で40%超えとなった。一方、関西地区では前半32・6%、後半39・9%で、後半は5年ぶりに40%を割ったが、関東とともに2012年の年間最高視聴率を獲得し、面目を保った。
「歌で会いたい。」をテーマに、歌手だけでなく、審査員や特別ゲストにロンドン五輪のメダリストたちも登場した紅白が、面目を保った。
会場の約2600人がドラム・樽美酒(だるびっしゅ)研二(32)と同じ白塗りのお面をかぶって盛り上げた「ゴールデンボンバー」らが登場した前半(午後7時15分~8時55分)は前年(35・2%)より若干下がって33・2%。
特別出場歌手としてアフリカ・ナミビア共和国のナミブ砂漠から中継を行ったMISIA(34)や、初出場のきゃりーぱみゅぱみゅ(19)、美輪明宏(77)らが登場した後半(午後9時~11時45分)は42・5%(前回41・6%)を記録した。
関東地区では、後半視聴率が5年連続で40%を超え、6月12日にテレビ朝日系で放送されたサッカーW杯アジア最終予選35・1%(関東地区)を上回り、年間最高視聴率に。関西地区は前半32・6%、後半39・9%で5年ぶりに40%を割り込んだがこちらも7月28日にNHKが放送した女子サッカーロンドン五輪1次リーグの日本・スウェーデン戦の28・4%を大きく上回り、年間トップとなった。
視聴者も紅白に参加できる「視聴者審査」の総投票数は110万7003票。昨年より約6万票も増加した。視聴者からは「内容も音楽的にも最高のレベルだった」「紅白のイメージを変えて新しいことに挑戦しているように感じられた」などの称賛の声が寄せられたという。
NHKエンターテインメント番組・古谷太郎部長は「50組の歌手の皆さんと特別ゲストによる珠玉の歌のパフォーマンスにより、歌が持つ力とその感動を多くの視聴者の皆さんにお伝えできたものと考えます」と自信のコメントを発表した。
[2013/1/3-10:16 スポーツ報知]