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中日・吉見一起投手(28)が2日、WBC仕様の“エコ投球”プランを明かした。球数制限が設けられる本大会に向け「少ない球数、一球で打ち取れる投球をしたい」と目標を掲げた。
大阪・吹田市内で自主トレを公開した右腕は「様子見のボールはいらない。打ってくるだろうという打者は、ストライクゾーンの際どいところに投げれば打ってくる」と言い切った。甘いコースから微妙に変化させて凡打を誘うなど、紙一重の制球力が要求される。“精密機械”と称される右腕だからこそ可能な作戦だ。コントロールミスは許されないが「そこが持ち味だし、こだわっていく。スタイルは変えるつもりはない」と自信満々だ。
「データより、(マウンドと打席の)18・44メートルの間合いから感じる雰囲気が大事」。シーズン中も相手が打ち気にはやると見るや、何度となく初球で仕留めてきた。昨年9月に右肘の肘頭骨棘(ちゅうとうこっきょく)を骨折したが「痛みもないし大丈夫です」と調整は順調そのもの。針の穴を通す制球力で、世界を制圧する。
◆WBCの球数制限 09年大会では、投手の1試合の上限が1次ラウンド70球、2次が85球、準決勝以降は100球で、06年大会から各5球ずつ増えた。打者との対戦中に制限数に届いた場合は、その打者の打席終了までは投げられる。今回は、06年の球数に戻す方向だ。
(2013年1月3日10時16分 スポーツ報知)