2006.12.28
オーストラリアはもっとも犯罪が多い国?
オーストラリアは米国などに比べ、コソ泥は決して少なくないが、凶悪犯罪は少なく、比較的治安が良いところと思っていた。以下の調査結果で見ると、OECD諸国の中でオーストラリアがもっとも犯罪の多い国になっていた。車関連の犯罪が多いことがその主な理由のようであるが、実に6%以上の人が、暴行、恐喝を経験していて凶悪犯罪も多いようである。のんびりした西オーストラリアのパース大好き人間としては、まだ信じられない気持ちである。
以下、「社会実情データ図録」 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/index.html の(図録2788)からの引用です。このHPは幅広い範囲の調査結果、とくに海外のデータを実に良くまとめてあり、じっくり見るといろいろなことを考えさせられる。まだの方は是非一読を。
以下は、私が抜粋したもので、正確さに欠ける点が多いので、正確なデータを知りたい方は直接上記HP、あるいはOECDにアクセスしてください。
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各国の政府機関が発表する犯罪統計は、軽犯罪をどこまで含めるかなどが異なり比較が難しい。
このOECD調査は、一定の期間に一定の犯罪の被害を受けたかどうか、共通の質問票で直接調査する方法によるものである。対象となった犯罪は、強盗、住居侵入、同未遂、自動車窃盗、自動車破損、自転車窃盗、性犯罪、車上荒らし、個人財産窃盗、暴行・恐喝、自動二輪車窃盗である。
犯罪被害者とは調査前1年間に1回以上犯罪の犠牲になったと回答した者である。
(図表も私が抜粋しました)
犯罪率が高いことで目立っているのは、まず、オーストラリアとニュージーランドというオセアニア諸国、そして英国(イングランド・ウェールズ)、カナダなどである。
日本の犯罪率は、2000年に15.2%と先進国中最低であるが、犯罪の増加は目立つ。
米国は、1989年段階では、世界一の値であったが、2000年に犯罪率の低い国となった。
OECD Factbook 2006は以下のように述べている。
「犯罪被害率の調査結果が15%~30%と高いのは、自動車関連の犯罪、特にクルマの破損が高い比率であるからだ。北欧諸国、日本、スイスを除くOECD諸国では、5%以上の人がクルマの破損を経験している。車上荒らしが多い国もある。
人々は盗難、暴行、性的暴行といった犯罪との遭遇を恐れている。こうした犯罪は、日本、ポルトガルではそう多くない。オーストラリアや英国本土では、6%以上の人が、暴行、恐喝を経験しており、このため、オーストラリアは犯罪率が最も高い国となっている。性犯罪の発生率は、オーストラリア、オーストリア、オランダで高い。」
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