８月11日のブログ開設６ヵ月の節目までは盆休みを取らずに記事のアップを続けようと思っていたが、いつもエンジンが掛かる夜になっても体力と気力が回復せず、ズルズルと「記事空白日」を続け、昨日で４日連続の空白日となってしまった。
その間にアクセス数が大きく落ちると覚悟していたが、空白日２日目に７月９日以来の500PV台まで落ち込んだものの横這い状態を続けることができた。
そのお礼を兼ねて、久しぶりの記事をアップさせて戴く。
今回のテーマは、前回の記事に続く「エイリアン」シリーズだが、狙いは先行上映中の「プロメテウス」を解読するキーの１つとなる「エイリアン」第１作以降の共通キャラ「アンドロイド」の設定である。
現在、姉妹ブログ「CinemaNavi21」では、先行上映の初日である８月４日の夜に観た「プロメテウス」の謎と秘密に迫る解説記事を先週９日までに４本アップしているが、すべて多くのアクセスを頂戴するヒット記事となっている。
そのうちの４本目の記事である「謎の核心��=観る前に読むべき謎総覧�機λ粗�の滝の場面の意味など」(→リンクは、こちら)の中に「今回登場するデヴィッドを、『エイリアン』から『エイリアン4』まで全作に登場するアンドロイドとは大きく異なるキャラ設定にはしなかっただろう。(この問題は、別途、「DramaticNavi21」で近々、記事化の予定」と書いたが、今回の記事は、その予定記事である。
本来であれば、「エイリアン」シリーズ全４作をDVDで観直して正確さを期すべきであるが、そのための余力がないので、記憶だけで書くことにさせて戴く。勘違いがある場合は、ご了解をお願いしたい。
〔前提=「エイリアン」シリーズと「プロメテウス」に登場する４人のアンドロイドと宇宙船などの設定の違い〕
まず、「エイリアン」シリーズ４部作と「プロメテウス」に登場する４人のアンドロイドは、以下のとおりだ。
・「エイリアン」(1979年)…アッシュ。科学・医療担当者としてノストロモ号に搭乗。
・「エイリアン2」(1986年)…ビショップ。医療従事用アンドロイドとしてスラコ号に搭乗し、装甲車や降下艇の操縦も行う。
・「エイリアン3」(1992年)…前作で頭部のみとなったビショップ。ラストで彼を開発した瓜二つのウェイランド社の技術者マイケル・ビショップが出現。
・「エイリアン4」(1997年)…アナリー・コール。メカニック担当としてベティ号に搭乗。
・「プロメテウス」(2012年)…デヴィッド。人間のクルーたちが睡眠中もプロメテウス号の運航全般を管理するほか、惑星LV223の実地調査にも参加するなど、オールラウンドに活動する。
「エイリアン」シリーズの第１作では、惑星LV426に緊急着陸したウェイランド社所有の貨物輸送船ノストロモ号の搭乗員７名は全員、ウェイランド社の社員である。
それに対して、第２作の植民地海兵隊の宇宙船スコラ号は、殖民惑星化していたLV426を占拠したエイリアンと戦うという前提で向かうので、搭乗員15名は植民地海兵隊の兵隊とウェイランド社の社員の混成部隊である。
また、第３作は、前２作と違って宇宙船はエイリアンとの戦いの舞台とはならず、専ら囚人惑星フィオリーナ161(フューリー)での出来事が描かれた。
さらに、第４作は、軍の実験宇宙船オーリガ号の船内が主な舞台となり、惑星は登場しない。その代わりにオーリガ号に実験材料となる人間を運ぶ貨物船ベティ号が登場する。
一方、「プロメテウス」では、ウェイランド社が１兆ドルの資金を提供して新造された最新鋭の調査宇宙船プロメテウス号に17名が登場するが、考古学者をはじめとする学者グループとウェイランド社の社員の混成部隊である。
これら５作の中で五体満足の状態で最後まで生き残るアンドロイドは、アナリーだけだ。
下半身が破壊されたビショップと同様、大切な頭部は残ったデビィッドが、続編でどうなるかが、第５作が作られなかった「エイリアン」シリーズとの大きな違いとなるだろう。
〔ポイント� Ш能蕕�らアンドロイドと分かっているデヴィッド〕
第１作のアッシュも、第４作のアナリーも、観客だけでなく、主人公のリプリーをはじめ登場人物たちがアンドロイドだとは思っていないことが、ストーリー展開上のポイントとなっている。
特にアナリーは、「エイリアン」シリーズ初の女性アンドロイドであり、周りの男たちの容貌が怪異であるので、見た目も性格も一番、人間らしく感じられ、観客にとっても彼女がアンドロイドと分かるのが、演出上のサプライズとなっている。
それに対して、アッシュの場合は、冒頭から変わり者の雰囲気が漂っており、スタートから20分の場面で、リドリー・スコット監督が意識的に船内で変な体の動かし方(音声解説で監督は、「関節が痛いような動き」と表現している。)をさせることから、勘のいい観客は、その時点で人間ではないと感じるかもしれない。
第２作のビショッブも、航行中の睡眠からクルーたちが起きたシーンにおいてナイフを使ったゲームで素早い動きをすることから、観客は第１作のアッシュと同じかと勘繰ることになる。
そして、今回の「プロメテウス」では、プロメテウス号に搭乗するクルーたちだけでなく、観客も前知識としてデヴィッドがアンドロイドであることを最初から知っていることが大きな違いだ。
だから、「エイリアン」シリーズの３人のアンドロイドに扮した俳優たちが、基本的には人間らしく見える演技をしているのに対して、「プロメテウス」でデヴィッドを演じたマイケル・ファスベンダーは、意識的にアンドロイドに見えるように振る舞っている。
そのために、マイケルは、「シングルマン」(2009年)で映画監督デビューを果たしたファッション・デザイナーのトム・フォードの真っ直ぐ立つ姿勢とか、「ベニスに死す」(1971年)などのルキノ・ヴィスコンティ監督作で知られるダーク・ボガードの異常さを秘めた雰囲気、さらには俳優としても活躍したミュージシャンのデヴィッド・ボウイのエキセントリックさを役づくりに生かしたとのことだ。
〔ポイント�◆Ш任眞寮�的な文武両道のアンドロイドのデヴィッド〕
「エイリアン」シリーズと「プロメテウス」に登場するアンドロイドの共通点は、血液に当たる体液の色が白いということであり、登場人物も観客も、彼や彼女が白い体液を流す場面でアンドロイドであることを初めて知るか、再確認する。
だが、「エイリアン」シリーズでのアンドロイドたちは、宇宙船の航行に関わる役割が限定的であり、趣味的な活動の場面はほとんど出て来ないのに対して、「プロメテウス」のデヴィッドの活動範囲は極めて幅広く、文武両道の趣味も多彩である。
その様子は、プロメテウス号が惑星LV223に向かう途中、人間のクルーたちがハイパー・スリープのカプセルで眠っている間に、トレーニング室で運動したり、様々な宇宙言語の勉強をしたり、「アラビアのロレンス」をはじめとする好きな映画を観賞したりする。
デヴィッドは、映画の台詞が頭の中に入っており、日常会話で引用したりする。(この記事は、リドリー・スコット監督が生み出したカルト的名作「ブレイドランナー」の原作小説のタイトルを引用している。)
「エイリアン」シリーズのビショップも思慮深い顔つきをしていたが、かつてこれほど知性的なアンドロイドを映画の中で見た記憶がない。
「A.I.」(2001年)でジュード・ロウが扮したアンドロイドはセックス・ロボットという設定だった。
ちなみにハーレイ・ジョエル・オスメントが扮した主人公の少年アンドロイドの名前は、デイビッドだった。
「プロメテウス」のデヴィッドは、睡眠中のヒロイン、エリザベスの記憶を視覚化して彼女のトラウマを探ろうとしたり、惑星LV223で発見したピラミッドの中で謎めいた調査活動を行うなど、彼の不可解な言動は明かされないまま、「プロメテウス」は終わる。
〔ポイント��：ヒロイン以外に唯一生き残った搭乗者として続編でもキーバソンとなるデヴィッド〕
ポイント�△範�動して、「エイリアン」シリーズのアッシュやビショップと違って、デヴィッドが、雇い主であるウェイランド社というか社長のピーター・ウェイランドから授けられている密命が最後までよく分からないことが、「プロメテウス」の謎のキモの１つである。
アッシュやビショップには、宇宙にある貴重な資源を回収し地球に持ち帰ることがあらかじめ命令としてウェイランド社からインプットされており、映画の最後までには、エイリアンを捕獲することが彼らの役目であることが観客にも分かった。
だが、デヴィッドの場合は、そんな単純な役目が与えらている訳ではなさそうで、映画の前半から最後までに彼が見せる言動の意味を解読することは至難の業だ。
だから、リドリー・スコット監督は、続編に謎のネタアカシを持ち越すために、「エイリアン2」のビショップと同様、頭部だけ残った状態になっても、バッグに入れてエリザベスに知的生命体の母星まで同行させることにしたのではないか。
「エイリアン3」の前半でゴミとして処分され、破壊されるビショップと違って、「プロメテウス」の続編では、デヴィッドは知的生命体の宇宙船の中で体が再生されるのかもしれない。
「プロメテウス」の続編は、第１作とは脚本家が交替したり、監督も別の人物が担当することになって、リドリー・スコットはプロデューサーに回る可能性があると思う。
だから、公開時期が早くても2014年、場合によっては2015年にずれ込むケースが十分考えられる続編でも、「人類の起源」がきちんと提示されるのか私は半信半疑状態だ。
今、確実に言えることは、スペースジョッキーであった謎の知的生命体がラストにおいて腹部をエイリアンに食い千切られたことがネタバレではなく、続編のミソが知的生命体の母星がどのように描かれるかであることだ。
その予想は、姉妹ブログの方の解説記事の最終回で明かすことになる。
なお、この記事では意識的に１点、指摘を避けたことがある。それは、アンドロイドであればハイパー・スリープを使わないという訳ではないことだ。
この点も「プロメテウス」において問題となるので、姉妹ブログに連載中の記事の方で分析することにしたい。
その間にアクセス数が大きく落ちると覚悟していたが、空白日２日目に７月９日以来の500PV台まで落ち込んだものの横這い状態を続けることができた。
そのお礼を兼ねて、久しぶりの記事をアップさせて戴く。
今回のテーマは、前回の記事に続く「エイリアン」シリーズだが、狙いは先行上映中の「プロメテウス」を解読するキーの１つとなる「エイリアン」第１作以降の共通キャラ「アンドロイド」の設定である。
現在、姉妹ブログ「CinemaNavi21」では、先行上映の初日である８月４日の夜に観た「プロメテウス」の謎と秘密に迫る解説記事を先週９日までに４本アップしているが、すべて多くのアクセスを頂戴するヒット記事となっている。
そのうちの４本目の記事である「謎の核心��=観る前に読むべき謎総覧�機λ粗�の滝の場面の意味など」(→リンクは、こちら)の中に「今回登場するデヴィッドを、『エイリアン』から『エイリアン4』まで全作に登場するアンドロイドとは大きく異なるキャラ設定にはしなかっただろう。(この問題は、別途、「DramaticNavi21」で近々、記事化の予定」と書いたが、今回の記事は、その予定記事である。
本来であれば、「エイリアン」シリーズ全４作をDVDで観直して正確さを期すべきであるが、そのための余力がないので、記憶だけで書くことにさせて戴く。勘違いがある場合は、ご了解をお願いしたい。
〔前提=「エイリアン」シリーズと「プロメテウス」に登場する４人のアンドロイドと宇宙船などの設定の違い〕
まず、「エイリアン」シリーズ４部作と「プロメテウス」に登場する４人のアンドロイドは、以下のとおりだ。
・「エイリアン」(1979年)…アッシュ。科学・医療担当者としてノストロモ号に搭乗。
・「エイリアン2」(1986年)…ビショップ。医療従事用アンドロイドとしてスラコ号に搭乗し、装甲車や降下艇の操縦も行う。
・「エイリアン3」(1992年)…前作で頭部のみとなったビショップ。ラストで彼を開発した瓜二つのウェイランド社の技術者マイケル・ビショップが出現。
・「エイリアン4」(1997年)…アナリー・コール。メカニック担当としてベティ号に搭乗。
・「プロメテウス」(2012年)…デヴィッド。人間のクルーたちが睡眠中もプロメテウス号の運航全般を管理するほか、惑星LV223の実地調査にも参加するなど、オールラウンドに活動する。
「エイリアン」シリーズの第１作では、惑星LV426に緊急着陸したウェイランド社所有の貨物輸送船ノストロモ号の搭乗員７名は全員、ウェイランド社の社員である。
それに対して、第２作の植民地海兵隊の宇宙船スコラ号は、殖民惑星化していたLV426を占拠したエイリアンと戦うという前提で向かうので、搭乗員15名は植民地海兵隊の兵隊とウェイランド社の社員の混成部隊である。
また、第３作は、前２作と違って宇宙船はエイリアンとの戦いの舞台とはならず、専ら囚人惑星フィオリーナ161(フューリー)での出来事が描かれた。
さらに、第４作は、軍の実験宇宙船オーリガ号の船内が主な舞台となり、惑星は登場しない。その代わりにオーリガ号に実験材料となる人間を運ぶ貨物船ベティ号が登場する。
一方、「プロメテウス」では、ウェイランド社が１兆ドルの資金を提供して新造された最新鋭の調査宇宙船プロメテウス号に17名が登場するが、考古学者をはじめとする学者グループとウェイランド社の社員の混成部隊である。
これら５作の中で五体満足の状態で最後まで生き残るアンドロイドは、アナリーだけだ。
下半身が破壊されたビショップと同様、大切な頭部は残ったデビィッドが、続編でどうなるかが、第５作が作られなかった「エイリアン」シリーズとの大きな違いとなるだろう。
〔ポイント� Ш能蕕�らアンドロイドと分かっているデヴィッド〕
第１作のアッシュも、第４作のアナリーも、観客だけでなく、主人公のリプリーをはじめ登場人物たちがアンドロイドだとは思っていないことが、ストーリー展開上のポイントとなっている。
特にアナリーは、「エイリアン」シリーズ初の女性アンドロイドであり、周りの男たちの容貌が怪異であるので、見た目も性格も一番、人間らしく感じられ、観客にとっても彼女がアンドロイドと分かるのが、演出上のサプライズとなっている。
それに対して、アッシュの場合は、冒頭から変わり者の雰囲気が漂っており、スタートから20分の場面で、リドリー・スコット監督が意識的に船内で変な体の動かし方(音声解説で監督は、「関節が痛いような動き」と表現している。)をさせることから、勘のいい観客は、その時点で人間ではないと感じるかもしれない。
第２作のビショッブも、航行中の睡眠からクルーたちが起きたシーンにおいてナイフを使ったゲームで素早い動きをすることから、観客は第１作のアッシュと同じかと勘繰ることになる。
そして、今回の「プロメテウス」では、プロメテウス号に搭乗するクルーたちだけでなく、観客も前知識としてデヴィッドがアンドロイドであることを最初から知っていることが大きな違いだ。
だから、「エイリアン」シリーズの３人のアンドロイドに扮した俳優たちが、基本的には人間らしく見える演技をしているのに対して、「プロメテウス」でデヴィッドを演じたマイケル・ファスベンダーは、意識的にアンドロイドに見えるように振る舞っている。
そのために、マイケルは、「シングルマン」(2009年)で映画監督デビューを果たしたファッション・デザイナーのトム・フォードの真っ直ぐ立つ姿勢とか、「ベニスに死す」(1971年)などのルキノ・ヴィスコンティ監督作で知られるダーク・ボガードの異常さを秘めた雰囲気、さらには俳優としても活躍したミュージシャンのデヴィッド・ボウイのエキセントリックさを役づくりに生かしたとのことだ。
〔ポイント�◆Ш任眞寮�的な文武両道のアンドロイドのデヴィッド〕
「エイリアン」シリーズと「プロメテウス」に登場するアンドロイドの共通点は、血液に当たる体液の色が白いということであり、登場人物も観客も、彼や彼女が白い体液を流す場面でアンドロイドであることを初めて知るか、再確認する。
だが、「エイリアン」シリーズでのアンドロイドたちは、宇宙船の航行に関わる役割が限定的であり、趣味的な活動の場面はほとんど出て来ないのに対して、「プロメテウス」のデヴィッドの活動範囲は極めて幅広く、文武両道の趣味も多彩である。
その様子は、プロメテウス号が惑星LV223に向かう途中、人間のクルーたちがハイパー・スリープのカプセルで眠っている間に、トレーニング室で運動したり、様々な宇宙言語の勉強をしたり、「アラビアのロレンス」をはじめとする好きな映画を観賞したりする。
デヴィッドは、映画の台詞が頭の中に入っており、日常会話で引用したりする。(この記事は、リドリー・スコット監督が生み出したカルト的名作「ブレイドランナー」の原作小説のタイトルを引用している。)
「エイリアン」シリーズのビショップも思慮深い顔つきをしていたが、かつてこれほど知性的なアンドロイドを映画の中で見た記憶がない。
「A.I.」(2001年)でジュード・ロウが扮したアンドロイドはセックス・ロボットという設定だった。
ちなみにハーレイ・ジョエル・オスメントが扮した主人公の少年アンドロイドの名前は、デイビッドだった。
「プロメテウス」のデヴィッドは、睡眠中のヒロイン、エリザベスの記憶を視覚化して彼女のトラウマを探ろうとしたり、惑星LV223で発見したピラミッドの中で謎めいた調査活動を行うなど、彼の不可解な言動は明かされないまま、「プロメテウス」は終わる。
〔ポイント��：ヒロイン以外に唯一生き残った搭乗者として続編でもキーバソンとなるデヴィッド〕
ポイント�△範�動して、「エイリアン」シリーズのアッシュやビショップと違って、デヴィッドが、雇い主であるウェイランド社というか社長のピーター・ウェイランドから授けられている密命が最後までよく分からないことが、「プロメテウス」の謎のキモの１つである。
アッシュやビショップには、宇宙にある貴重な資源を回収し地球に持ち帰ることがあらかじめ命令としてウェイランド社からインプットされており、映画の最後までには、エイリアンを捕獲することが彼らの役目であることが観客にも分かった。
だが、デヴィッドの場合は、そんな単純な役目が与えらている訳ではなさそうで、映画の前半から最後までに彼が見せる言動の意味を解読することは至難の業だ。
だから、リドリー・スコット監督は、続編に謎のネタアカシを持ち越すために、「エイリアン2」のビショップと同様、頭部だけ残った状態になっても、バッグに入れてエリザベスに知的生命体の母星まで同行させることにしたのではないか。
「エイリアン3」の前半でゴミとして処分され、破壊されるビショップと違って、「プロメテウス」の続編では、デヴィッドは知的生命体の宇宙船の中で体が再生されるのかもしれない。
「プロメテウス」の続編は、第１作とは脚本家が交替したり、監督も別の人物が担当することになって、リドリー・スコットはプロデューサーに回る可能性があると思う。
だから、公開時期が早くても2014年、場合によっては2015年にずれ込むケースが十分考えられる続編でも、「人類の起源」がきちんと提示されるのか私は半信半疑状態だ。
今、確実に言えることは、スペースジョッキーであった謎の知的生命体がラストにおいて腹部をエイリアンに食い千切られたことがネタバレではなく、続編のミソが知的生命体の母星がどのように描かれるかであることだ。
その予想は、姉妹ブログの方の解説記事の最終回で明かすことになる。
なお、この記事では意識的に１点、指摘を避けたことがある。それは、アンドロイドであればハイパー・スリープを使わないという訳ではないことだ。
この点も「プロメテウス」において問題となるので、姉妹ブログに連載中の記事の方で分析することにしたい。
ちなみに今回のデヴィッド役の俳優はマイケル・ファスベンダーで、ローガン・マーシャル＝グリーンはホロウェイ博士役を演じています。
字幕がどう書かれてたか失念しましたが、ウェイランド社長は人類の創造主である「エンジニア」に会って、どうやって創ったのかを聞こうとしてたんじゃなかったんでしたっけ。で、デヴィッドにはコンタクトした際の通訳になれるよう、また辿り着いた先の惑星に書かれてる「文書」を解読できるよう教育させてたのでは。
前日までに２人の読者の方から先にご指摘があり、既に訂正してあったと思います。
遅ればせながら、コメントを公開しなかった方に対して、お礼申し上げます。
さて、デヴィッドが知的生命体と出会った時に備えて、プロメテウス号で宇宙言語の勉強していたことは、ご指摘のとおりで、実際、そのお蔭でLV223で発見したピラミッドの壁に書かれた文字を解読し、ピラミッド内で過去に起きた出来事の映像を再現することができました。
一方、ピーター・ウェイランドの真の狙いはまだ謎が残されており、デヴィッドとメレデス・ヴィッカーズの関係・役割分担が分かっていないのが大きな疑問の１つです。
彼女もまたアンドロイドで、ピーターが作り出した姉弟アンドロイドであるとすると、全体の構図も変わってくることになりますが、この問題の解明は「CinemaNavi21」の守備範囲です。