論語 学而第一 1
01-01 子曰。學而時習之。不亦説乎。有朋自遠方來。不亦樂乎。人不知而不慍。不亦君子乎。
子曰く、学びて時に之を習う。亦説ばしからずや。朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。人知らずして慍おらず、亦君子ならずや。
- 時に … やれる時はいつでもの意。「ときどき」の意ではない。
- 説 … 「悦」に同じ。
- 朋 … 学問について志を同じくする友人。
- 人知らず … 世人が自分の学徳が認めてくれないこと。
- 慍おらず … 腹を立てない、不平不満をいだかないこと。
- 有朋自遠方來 … 後藤点では「朋有り、遠方より来たる」、道春点では「朋、遠方より来たる有り」と訓む。なお、武内義雄は「有朋(友朋)遠方より来る」と訓んでいる(『論語』岩波文庫、『武内義雄全集 第二巻』所収)。
- 不慍 … 朱注に「慍は怒を含むの意(慍含怒意)」とあり、「いからず」とも訓む。また、説文では「怨也」とあり、「うらみず」とも訓む。