約370年の歴史を持つ、大樹寺から岡崎城を望む歴史的眺望(ビスタライン)は、法や条例による保全のための規制がないなかで、ライン上で生活される方々が眺望を遮らないように配慮して建築することで守られてきました。
こうした背景を踏まえ、市では平成22年度の策定を目指し、昨年度着手した景観法に基づく景観計画の策定作業を進めるなかで、ビスタラインを市民共通の資産として捉え、今後も引き続き、この景観を後世に引き継ぐべく、その保全の検討に必要な基礎的資料(平面図及び縦断図)の作成等を目的に測量調査を行いました。
大樹寺総門(現在は大樹寺小学校南門)の開口部の真ん中に岡崎城が望めるように、三門の前に視点場を設定し、視対象である岡崎城とを結ぶ眺望の軸線(約3キロメートル)を確定するとともに、交差する道路上にその位置を示す「ビスタライン」と明示した金属鋲(直径5センチ)を92箇所設置しました。
通常は大樹寺からしか確認できないビスタラインを、ライン上の各場所で確認し、体感することができます。ぜひ、その位置や存在感などを体感ください。
なお、作成した図面は都市計画課で閲覧可能です。 |