保険金殺人の疑い 暴力団幹部ら再逮捕

1月3日 13時37分

熊本市で３億円の保険をかけられた男性が車にひかれて死亡した事件で、警察は暴力団幹部の男ら２人が保険金目当てにひき逃げを装って男性を殺害した疑いが強まったとして、殺人の疑いで再逮捕しました。

再逮捕されたのは、熊本市南区の暴力団幹部、齊藤健一容疑者（４３）と熊本県玉名市の無職、鈴木秀男容疑者（３３）の２人です。警察の調べによりますと２人は、去年１０月、知り合いの佐藤良治さん（４５）におよそ３億円の保険をかけたうえで熊本市北区の路上で２台の車でひいて殺害した疑いが持たれています。
２人は佐藤さんがひき逃げされたように装うため、無関係の男性にひき逃げの犯人として出頭するよう強要したとして先月、逮捕されていました。
警察は齊藤容疑者が佐藤さんをひいたトラックを事前に借りていたことや、保険料の一部を支払っていたこと、それに現場近くの防犯カメラの映像に鈴木容疑者の車が写っていたことなどから２人が保険金目当てに佐藤さんを殺害した疑いが強まったとして、３日、殺人の疑いで再逮捕しました。
また、２人と共に殺害計画に関わったとして佐藤さんの義理の母親で熊本市中央区の月足惠子容疑者（５４）を殺人の疑いで新たに逮捕しました。
警察は事件の動機や詳しいいきさつを調べています。