(cache) 2010/11V・プレミアリーグ | JT ウェブサイト

試合日程&結果

2010/11V・プレミアリーグ 第2Leg 岡山シーガルズ戦

戦評 Photo 観戦リポート

戦評

1月15日(土)所沢市民体育館(埼玉)
【スコア】 【データ】 打数 得点 失点 評価
JTマーヴェラス 岡山 アタック 134 51 9 38.1%
3 25-14
25-19
25-17
0
(内バックアタック) 17 2 2 11.8%
ブロック - 8 - 2.67本
サーブ 73 3 7 13.5%
サーブレシーブ - - - 73.1%
※評価の数字:アタックは決定率、ブロックはセット平均、サーブは効果率、サーブレシーブは成功率を表します。
スターティングメンバー:2谷口、3山本、4吉澤、7竹下、9石川、10ヨンギョン、L井上
交代メンバー:1坂下、5位田、19千葉
5連勝中と波に乗るJTマーヴェラスは、岡山シーガルズとの第2Leg第4戦に臨みました。
第1セットは立ち上がりで連続失点を喫し、0-2とされますが、石川の速攻とヨンギョンのレフトスパイクで2-2と同点に追いつくと、さらに相手のミスで3-2と逆転に成功します。そして互いに得点を重ねて迎えた8-7の場面では、吉澤の1枚ブロックとダイレクトスパイク、石川の速攻で連続3得点を挙げて11-7とリードを拡大。さらに、相手が2点を取る間にヨンギョンのスパイクなどで6点を積み上げ、17-9とします。完全に試合の主導権を握ったJTマーヴェラスは、その後も多彩な攻撃を見せ、25-14の大差で第1セットを先取します。
続く第2セット、ファーストサーバーの吉澤が強いサーブで相手のディフェンスを崩し、3-0と先行します。対する岡山も硬軟を織り交ぜた攻撃を展開。5-4と1点差まで詰め寄られますが、直後にヨンギョンのスパイクでサイドアウトを奪うと、そこから連続3得点を挙げて9-4と再び点差を広げます。セット中盤に入っても、ヨンギョン、吉澤、谷口らの攻撃が要所で決まり、相手に流れを渡しません。最後はチャンスボールを谷口がクロスに打ち切って25-19。第2セットも連取して勝利に王手をかけます。
そして迎えた第3セット、JTマーヴェラスは攻守において相手を圧倒します。立ち上がり早々にヨンギョンや谷口のスパイクなどで5-0とリードすると、さらに6-3の場面からは谷口のサービスエースを含む連続5得点。11-3と突き放します。中盤に入ると一進一退の攻防になりますが、選手たちは堅守を誇る相手チームと同等以上の粘り強いディフェンスで応戦し、点差を守ります。そして17-10の場面から、ヨンギョンや谷口のスパイク、山本と谷口の2枚ブロックなどで一挙連続6得点。23-10とし、勝利をほぼ手中にします。その後、自らのミスなどで相手に反撃を許す場面もありましたが、それでも最後は山本が移動攻撃を決めて25-17。ストレートで勝利を飾り、連勝を6に延ばしました。
この試合のヒロイン:ウイングスパイカー 吉澤智恵選手
「相手のブロックがとても良いので、できる限りの工夫をしてスパイクを打つようにした」という吉澤選手。相手コートの状況を見極めた巧みなスパイクを要所で決めて、チームに流れを呼び込みました。また、50.0%の決定率を残した攻撃面のみならず、ラリー中は度々体を張った好レシーブを見せるなど、守備面でも大きく勝利に貢献しました。
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1月15日(土) 岡山シーガルズ戦 1月15日(土) 岡山シーガルズ戦 1月15日(土) 岡山シーガルズ戦 1月15日(土) 岡山シーガルズ戦 1月15日(土) 岡山シーガルズ戦
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観戦リポート

岡山シーガルズをストレートで下し、チームの連勝を6に伸ばす
完勝でつかんだ強さへの手応え

「粘ってつなぐのが私たちの戦い方。でも、今日はJTマーヴェラスの方がそういうバレーボールをした」

試合後の会見で、ある岡山の選手はこう漏らした。緻密で堅実。粘り強くつないでチャンスを伺い、相手のわずかな隙を突いて多彩な攻撃を仕掛けてくる。これらの言葉で形容されるのは、いつもなら岡山の方だったはずだ。だが、この日は違った。JTマーヴェラスは対戦相手のお株を奪う堅実な守備を見せ、さらに相手を上回る攻撃力をもって、岡山をストレートで下した。

「粘り強い相手に対して、粘り負けしないように」

岡山戦にかける選手たちの思いはこの一点に尽きた。リーグ1位をマークしているチームのアタック決定率が示すように、攻撃力では恐らくこちらに分がある。しかし力で押すのではなく、守備の面で相手を上回ること。それが、勝利を手にするために自らへ課した、最大の要件だった。

ディフェンスに重きを置いた両チームの戦いにふさわしく、試合は第1セットから互いに拾っては切り返すラリー戦となった。セッター・竹下佳江は、セット序盤から山本愛、石川友紀のセンター線を多用しながらトスを散らし、巧みに相手の裏をかいていく。だが「(ディフェンスが)誰もいないと思って打っても、そこで拾われてしまう」と後に石川が振り返った通り、やはり相手のディフェンスは堅く、なかなか1本で決まらない展開が続いた。

それでも選手たちは、リベロ・井上琴絵を中心に岡山に負けない粘り強い守備で、相手の攻撃をしのぎ続ける。そして、チャンスは訪れた。第1セットの8-7の場面、吉澤智恵が相手のライトスパイクを狙いすました1枚ブロックで仕留めると、続くワンプレーでは、相手チームのスパイクレシーブが乱れたところでまたも吉澤がダイレクトスパイクを決め、10-7。これでチームは勢いづき、一気に岡山を引き離しにかかる。石川が鮮やかな速攻を見せ、チャンスボールを谷口雅美が打ち切り、そして竹下が走り込んで拾ったボールをキム・ヨンギョンがきっちりと決める。瞬く間に得点を積み上げたJTマーヴェラスは中盤で17-9と大差をつけると、勢いもそのままに25-14で第1セットを先取した。

「うちの圧勝というよりも、相手を崩せたのが一番の勝因だと思う」

そう石川は語る。互いに“隙を見せたら負け”というじりじりするような持久戦の中で、JTマーヴェラスが勝つためのもう一つの要件。それは、いかに相手を崩していくかというところにあった。

その突破口を開いたのが、サーブだ。「相手を狙いすぎてチャンスサーブになるよりも、今日はとにかく強いサーブを打っていこうと言われていた」。こう試合後に打ち明けた吉澤は、第2セット、ファーストサーバーとしてコートに入る。その手から力強く放たれたサーブは狙い通りに相手のサーブレシーブを崩し、先制点を含めた連続3得点を演出した。これでJTマーヴェラスは3-0とスタートダッシュに成功。その後もサイドアウトを奪うたびに、ヨンギョンや山本らのサーブを起点にして、相手のミスを誘いながら連続得点を重ねていった。相手にほころびが出た一方で、JTマーヴェラスのサーブレシーブは安定していた。井上や吉澤が確実に竹下のもとへ返球し、そこから多彩な攻撃が生まれる。こうしてJTマーヴェラスはセット中盤で13-6とし、最大7点もの差をつけて相手を圧倒。終盤にかけては一進一退の攻防となるが、中盤で広げた点差をほとんど縮められることなく、25-19で第2セットも連取した。

第3セットに入っても、チームの勢いは止まらなかった。立ち上がりで相手のミスにより2点のアドバンテージをものにすると、そこからヨンギョン、谷口の連続スパイクポイントで5-0。互いに得点を重ねて迎えた7-3の場面からは谷口のサービスエース1本を含む連続4得点で11-3。さらに17-10の場面からは連続6得点を挙げて23-10とし、勝利をほぼ決定づけた。その後、自らのミスなどで岡山に7点差まで追い上げを許すも、最後は山本がフェイントを決めて25-17。セットカウント3-0のストレート勝ち。各セットを通して随所でラリーが展開されたにも関わらず、決着をつけるまでに要した時間は、わずかに1時間余りだった。

相手チームを崩す一方で自分たちのリズムを保ち続け、完勝を手にしたJTマーヴェラス。この日、試合を通して確かな手応えを感じていた選手がいる。サーブにレシーブ、そしてスパイクと、攻守両面における中核を担った吉澤だ。「最近、ずっとポイントが取れなくて、『どうしてなんだろう』と自問自答を繰り返していて。いろいろな人に意見を聞いたりしながら試行錯誤していたけれど、やっとここ数日で少しいい方向に向いてきた。サーブレシーブも同じ。でも、ここで満足しないで、もっと良くなるように考えながらこれからもやっていきたい」。

この日、50.0%のアタック決定率を残すなど、まさに大車輪の活躍を果たした吉澤。それでも「まだまだ課題はあります」と笑う。吉澤に限らず、どの選手も自問自答と試行錯誤を繰り返しながらハードなリーグを戦っている。チームはこの岡山戦を終えて6連勝となり、セット率において首位をキープした。現状に甘んじることなく一層の強さを求める選手たちの姿勢は、JTマーヴェラスがチームとして少しずつ成熟しつつあることを、確かに予感させてくれる。

 
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