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シリア ガソリンスタンド空爆犠牲者多数
1月3日 4時11分

シリア ガソリンスタンド空爆犠牲者多数
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内戦が続くシリアの首都ダマスカスの郊外でガソリンスタンドが空爆され多数の犠牲者が出ていて、反政府勢力は「政府軍が市民が集まる場所を狙って空爆を続けている」と非難しています。

シリアでは、反政府勢力がダマスカスや周辺で攻勢を強めているのに対し、政府軍も空爆で巻き返しを図るなど戦闘が激しさを増していて、ダマスカスの東の郊外では、2日、ガソリンスタンドが戦闘機で空爆されました。
ダマスカスにいる反政府勢力の活動家はNHKの取材に対し、「この地区では、最近、ガソリンや灯油が手に入らず、周辺の街からかき集め、ようやく販売にこぎつけたところだった。買い求める多くの市民が列を作っていて、50人以上が犠牲になったようだ」と話しています。
シリアでは、先月も大勢の市民が列を作っていたパン屋が空爆を受け90人以上が死亡していて、反政府勢力は「政府軍が市民の集まる場所を狙って空爆を続けている」と非難しています。
こうしたなか、国連のピレイ人権高等弁務官は2日、シリアで反政府デモが広がったおととし3月以降の死者について「政権側からの情報も含めて分析すると、6万人を超えるとみられる」と発表し、4万5000人以上とする人権団体の集計をはるかに上回るという見方を示しました。
シリアでは、新年を迎えても戦闘が収まる気配は見えず、犠牲者がさらに増えることが懸念されています。

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