(cache) 会計責任者は死亡 小諸の老健施設不明金問題 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  小諸市の県厚生連小諸厚生総合病院が運営する老人保健施設「こまくさ」(小諸市南町)で970万円余りの不明金が出た問題で28日、同病院の小泉陽一院長らが記者会見し、こまくさの会計責任者を務めていた50代男性の行方が11月下旬に分からなくなり、今月10日に都内の駅で列車にひかれて死亡したことを明らかにした。 小泉院長は「信用を失墜させたことを深くおわびし、再発防止に取り組む」と陳謝。会計責任者が不明金に関わっていたかどうかは「証拠がない」とした。一方で同病院は、賠償については会計責任者が同病院に就職した際に提出した誓約書に基づき「遺族と相談する」とした。 会計責任者は1985(昭和60)年から同病院に勤務。2008年にこまくさに移り、ことし4月に会計責任者になった。鹿教湯三才山(みさやま)リハビリテーションセンター鹿教湯病院(上田市)で職員による着服が発覚したのを受け、県厚生連の指示で小諸厚生総合病院が事務の点検を始めた後の11月22日に行方不明となり、死亡していたことが分かった。遺書は見つかっていないという。 同病院によると、不明金はことし11月までの約1年間に、利用者が支払った利用料の一部が同病院に入金されず、未収金扱いとなっていた。この間に会計監査が計3回行われたが、同病院とこまくさに残る未収金額の記録が一致しており、発覚しなかったという。12月13〜15日に県厚生連が行った監査で判明した。 同病院の木村積善事務長は現金を受け取って処理する事務と、確認する事務を1人が行っていたためチェック機能が働かなかった—と説明。「職場環境を整えるなどの策を講じる」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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      【信濃毎日新聞】