中国新聞LEADERS倶楽部
2013年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る。

顧客のニーズ捉え価値を提案

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代表取締役
会長兼社長
久保 允誉氏
(くぼ まさたか)

―昨年10月にストアブランドを「エディオン」に統一しました。

デオデオ(広島市)とエイデン(名古屋市)の持ち株会社として設立し、昨年で10年になりました。それを機に、中四国のデオデオ、中部のエイデン、近畿のミドリ、関東のイシマルをエディオンの名に統合。同じ店であることを消費者に分かりやすく伝えるとともに、ブランド力のアップを狙いました。

―目指す企業像は。

店名の統合だけではなく、昨年4月に経営指針を一新。単に商品を販売するのではなく商品の機能や価値を売る「効用の提供」、修理体制を含め常に最良の状態で使い続けていただく「完全販売」、お客さまの課題を解決する「お客様第一主義の実現」を経営理念に掲げ、社内の意思統一を図りました。激化する家電競争を勝ち抜くには、丁寧な接客などニーズをより的確につかみ、価値を提案する力を付けなくてはなりません。

―広島市の紙屋町地区の新館と本館が相次ぎ新装オープンしました。

6月に完成した「広島本店・新館」は商品の魅力を体感できる環境が特長です。各ジャンルの商品を多く並べ比較検討できるコーナーを充実させたほか、一眼レフやクッキングの教室などを積極的に開いています。また、10月開店の「広島本店・本館」ではパソコンなど情報家電の「コンプマート」、おもちゃやゲームの「ネバーランド」などの売り場を集約。2館で売り場面積は約1万5500平方メートルと、中四国最大級です。

―今後は何に力を入れますか。

家電をベースに、リフォーム事業の領域拡大やリユース・リサイクル分野への取り組み、電力使用の監視や制御ができ節電につながるエネルギー管理サービスの展開にも力を入れていきたい。また、エアコンクリーニングなどこれまで実施しているサービスに加え、冷蔵庫クリーニングやAVコードまとめサービス、ファンヒーターの使い始め点検や季節終わりのお仕舞いパックなどのメニューも新たに開発しました。当社の強みをより強くしていきたいですね。

―ところで「広島ビッグアーチ」の命名権も取得しました。思いは。

4月から「エディオンスタジアム広島」の名称になります。昨年優勝したサンフレッチェ広島とともに、地元をもっと元気にしていきたい。

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広島本店の本館(左)と新館
概要
社名株式会社エディオン
本店所在地〒730-8620
広島市中区紙屋町2丁目1-18
本社所在地〒530-0003
大阪市北区堂島1丁目5-17
TEL 06(6440)8711(大代表)
設立2002年3月
事業内容家電販売を主として行う「エディオン」を、関東から九州・沖縄まで日本各地に展開。子会社に、北陸・北海道地方で「100満ボルト」を展開する(株)サンキュー、携帯電話事業会社の(株)エディオンコミュニケーションズ、住宅設備事業会社の(株)エディオンハウスシステム等
資本金101億7400万円
売上高7590億2500万円(2012年3月期)
従業員数グループ合計1万6261人(2012年3月現在)
店舗グループ合計店舗数1181店舗(2012年9月末現在)
関連会社(株)サンキュー、(株)エディオンコミュニケーションズ、(株)エディオンハウスシステム、(株)エヌワーク、(株)イー・アール・ジャパン、(株)ふれあいチャンネル、(株)サンフレッチェ広島、(株)マルニ木工
ホームページhttp://www.edion.com/