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【サッカー】桐光 強風を味方に4発2013年1月3日 紙面から ◇高校サッカー<第3日>第91回全国高校サッカー選手権は2日、埼玉スタジアムなど8会場で2回戦の16試合を行い、2大会連続出場の桐光学園(神奈川)が前回大会準優勝の四日市中央工(三重)を4−2で破り、3回戦に進出した。八千代(千葉)は全国高校総体ベスト4の立正大淞南(島根)に1−7で大敗を喫した。青森山田は修徳(東京A)との2−2からのPK戦を4−3で制し、2試合連続でPK勝ちした。このほか、前々回覇者の滝川二(兵庫)や初出場の長崎総合科学大付、鹿児島城西などがベスト16入りした。 吹き荒れる強風を桐光学園は味方につけた。前半だけで3点を奪い、前回準Vの四中工を一蹴した。前半25分、ロングボールをFW野路(のじ)貴之(3年)が右サイドで収め、FW市森康平(3年)の上がりを待ってヒールでパスを出す。豪快に市森が決めると、同36分には、プリンスリーグ関東1部で得点王の野路がGKからのボールをそのまま持ち込み追加点を奪う。さらに、その1分後にも野路がヘッドでゴール。瞬く間に勝負を決めた。 「FWなんでゴールを決められてよかった。プリンスリーグで強い相手とやれていたことが自信になった。DFとの駆け引きや動きだしのアクションとか考えるようになった」と、野路は手応えを口にする。横浜M、FC東京、川崎などのクラブユースと対戦し、チームも優勝。FWとしても自然と相手DFとの間合いの取り方を学んでいた。 さらにこの試合には藤本淳吾(名古屋)、本田拓也(鹿島)、田中裕介(川崎)らJリーガーのOBもスタンドに集結。中村俊輔(横浜M)は元日の練習に顔を出し、一昨年に亡くなった元日本代表の松田直樹さんの例を挙げ、「仲間と一緒にやれる時間を大切にしっかり楽しんでやろう」と訓示した。心強いOBの存在も大きな助けとなる。 今回のチームでプロへ進む選手はいない。エースの野路も地元の神奈川大へ進学予定。だが、佐熊裕和監督は「特別能力の高い選手はいないが、全員がハードワークができて、球際が強い。そこがベース」と、このチームの強みを説明する。また強風と見るや、前半から風上を選択し、風を利用して先制点を奪うなど、クレバーな部分も持ち合わせている。目標は俊輔を擁しながら、決勝で敗れた75回大会を超える優勝。強敵・四中工撃破で神奈川県勢悲願の初優勝も見えてきた。 (荒川敬則) PR情報
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