大田襲名「２代目・絶好調男」

　巨人・大田泰示外野手（２２）が、勝負の５年目に“ハッスル精神”で挑む。「もちろん打つことが大前提ですけど、チームを明るくしたり、捕れないボールにも飛びついたりとか、チームを盛り上げることは意識していきたい」と意気込んだ。

　きっかけは台湾で行われたアジアウインターリーグだ。リーグトップタイの３本塁打を放つなど、日本チームの４番として活躍。だが指揮を執った巨人の大森育成部ディレクターは「プレー以外の部分も頑張っていた。本当にイキイキしていた」と評価する。

　６球団の混成チームで臨んだ同大会は、同世代選手が集結。その中で、ベンチでは人一倍声を出し、優勝が決まったときには胴上げの音頭をとるなど、リーダー的な役割を果たした。「向こうは技術うんぬんよりも、１球に対するこだわりを持ってるから、すごい悔しがったり、喜んだりする。あそこには野球の原点があった」と、結果だけでなく野球を楽しむ姿勢に心を打たれた。

　巨人でハッスル・プレーと言えば絶好調男の中畑清（現ＤｅＮＡ監督）が有名。サービス精神旺盛な全力プレーでチームを盛り上げた。「ハングリー精神を持って、もっと気持ちを前面に出していきたい」と、２代目・絶好調男を襲名して、全力でシーズンに挑む。