内海、ヘビーローテーションで世界一！日本一！最多勝！

恒例の元日トレを行い、飛び入りで参加したちびっ子と練習する内海（左）

　巨人の内海哲也投手（３０）が、地元の京都・京田辺市内で恒例の「元日始動」を行い、ＷＢＣ３連覇、日本一連覇、巨人では３７年から５季連続で達成したスタルヒン以来となる３年連続最多勝の３大公約を掲げた。先発として“ヘビーローテーション”に耐え、ヘビ年の今季を戦い抜く意気込みを示した。

　インターバル走など３時間みっちり汗を流した。「昨季は１年間けがなく回れた。今年もそこが１番重要」ときっぱり。３つの目標を達成するためには、２月の代表の強化試合から１１月の日本シリーズまでフル回転を余儀なくされるが自信はある。

　「不振でも疲れていても練習のサイクルを変えないこと」。９年間で培った調整法で好不調の波を抑える。昨季日本シリーズでは中４日で２試合に先発し２勝を挙げＭＶＰ。中日とのＣＳでは中３日も経験している。「体と相談しながらになるけど登板日に１００％にもっていくことだけを考える」と、結果を残すすべはつかんでいる。

　ＷＢＣ球で７０メートル近い遠投も行い「だいぶなじんできたし、思ったより滑らない。大丈夫だと思う」と手応えを口にした。０９年大会は第２Ｒの韓国戦に先発し３回途中１失点降板。「ふがいない思いをしたので（今回は）なんとしてもメンバーに選んでいただいて活躍したい」と力を込めた。

　新年の書き初めは「勝」をしたためた。「やるぞという気持ちは例年より強いです」。１１月のシリーズまでヘビのような長い１年にしてみせる。

書き初めで「勝」の字を書いた内海

　◆内海の元日始動
▽０８年　レギュラーシーズン、ＣＳ、日本シリーズの「トリプル開幕投手」を誓った。
▽０９年　「ＷＢＣで打倒キューバ＆最低１５勝」。東京ガス時代の０２年インターコンチネンタル杯で宿敵に２回６失点ＫＯされたリベンジに燃えた。
▽１０年　阪神戦は０６～０８年は計１０勝４敗だったのに、０９年は１勝４敗。「寅年だけど絶対負けたくない」と「虎キラーの誓い」を立てた。
▽１１年　「エース封印」。１０年には原監督から「論ずるに値しない」と酷評されたこともあり１人で「貯金１１」を掲げ、その座を奪い返す意気込みを示した。
▽１２年　前年、リーグを制した中日のエース吉見との直接対決で未勝利。「竜キラー」を襲名して覇権奪回を目指した。