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音楽、文化、スポーツなど、
さまざまな分野で活躍されている、熊本県ゆかりの方に、
熊本の魅力、熊本の好きなところなどを語っていただきます。
今月は、『巨人の星』や『いなかっぺ大将』など数多くの
名作漫画を生み出し、数々の漫画賞を受賞するなど活躍。
約3年前に東京から熊本に移り住み、現在は、新たな作品を
構想中の漫画家の川崎(かわさき)のぼるさんです。 |
熊本の空気を感じて、のんびり絵本を描いてみたい |
Q1 今後は、どのような作品に取り組んでみたいですか?

川崎のぼるさん
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時間に追われてしまう連載ではなく、イラストなどの単発のものを中心に、ゆったりとしたペースで仕事をしていきたいと思っています。いつかは、ぜひ絵本を描いてみたいですね。もっと熊本の空気を感じて、のんびりとした気持ちになった時に、自分の感じたままに描いてみようと思っています。そして、子どものころわたしの作品を読んでくれた人たちが、今度は親になって、自分の子どもに読ませてくれたらうれしいですね。
それと、今、漠然と考えているのが「大人の男のための絵本」。定年を迎えた男が、第二の人生を夢に生きるというようなもの。心にじんとくる、男のロマンを感じさせる物語にしたいと思っています。年を重ねた男が、お酒を片手に、今までの人生を振り返りながら、ゆったりとした気持ちで読める絵本にしたいですね。まだまだ思案中の段階ですので、焦らずゆっくり描いていこうと思っています。
Q2 最後に、熊本の若者へメッセージをお願いします。

川崎のぼるさんの作品
『いなかっぺ大将』 |
今の世の中は、物が豊かになり過ぎて、心が豊かでなくなってきているような気がします。人としての最低限のマナーを守り、自分の行動に責任を持って、相手の心の痛みが分かる人になってほしいです。
心が寂しくなってきている原因は、懸命に打ち込めるものがないからだと思います。今の若い人たちには、感受性を大切にして、好きになれるもの、ひた向きになれるものを見つけてほしいと思います。好きなものを追究していくと、そこからいくつかの枝葉(選択肢)が見えてきます。「こっちに行ってみよう」と行ってみたら、そこにまた枝葉がいくつかあって、「じゃあ今度はこっちに行ってみよう」というような具合に。それは必ずどこかにつながっています。例えば、漫画家志望で、漫画を追究していく中で小説と出会い、小説家になった人、一生懸命野球をしていて、体を故障した時に整体を勉強し、その奥深さを知って整体師になった人など、いろんな人が居ます。皆さんも、必死になって夢中になれるものを探して、見つけたら、それに向かって突き進んでいってほしいと思います。
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●プロフィル● |
川崎のぼる(かわさき のぼる)
漫画家。1941年大阪府生まれ。1957年に単行本『乱闘・炎の剣』でデビュー。その後、少年誌などで、スポーツ漫画やギャグ漫画、人情物などさまざまなジャンルの作品を発表する。代表作に、『巨人の星』(原作者:梶原一騎)や『いなかっぺ大将』などがある。1967年に『巨人の星』で第8回講談社児童まんが賞、1968年に『アニマル1』『いなかっぺ大将』で第14回小学館漫画賞、1978年に『フットボール鷹』で第2回講談社漫画賞を受賞するなど活躍し、漫画が文化として認識されるまでに至ったことに大きく貢献する。『巨人の星』『新・巨人の星』(原作者:梶原一騎)『いなかっぺ大将』『てんとう虫の歌』『荒野の少年イサム』はテレビアニメ化されている。2003年に東京都から熊本県に移り住み、現在は新たな作品を構想中。 |
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