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音楽、文化、スポーツなど、
さまざまな分野で活躍されている、熊本県ゆかりの方に、
熊本の魅力、熊本の好きなところなどを語っていただきます。
今月は、『巨人の星』や『いなかっぺ大将』など数多くの
名作漫画を生み出し、数々の漫画賞を受賞するなど活躍。
約3年前に東京から熊本に移り住み、現在は、新たな作品を
構想中の漫画家の川崎(かわさき)のぼるさんです。 |
三者一体となって生み出した作品 |
Q1 代表作『巨人の星』の誕生のきっかけは?

川崎のぼるさん
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週刊『少年マガジン』の編集部から、「野球を通して一人の男の成長を描いた“野球版宮本武蔵”のような漫画を描いてほしい」と、熊本出身の故・梶原一騎(かじわらいっき)さんとわたしに依頼が来たのがきっかけです。当時『少年サンデー』で連載していた作品を見て、わたしを気に入ってくれたようです。梶原さんも漫画の原作者としてはまだ無名のころで、当時としては大抜てきだったようです。実は、依頼が来た時、わたしは『アニマル1』の連載や読み切りなど、仕事をたくさん抱えていて忙しかったことや、野球をほとんど知らなかったこともあって、何度も断りました。でも編集部の熱心な説得もあり、数カ月考えた末にようやく決意し、「巨人の星」の連載がスタートしました。
始まってみると、梶原さんの原作が面白いので、イメージがものすごく広がってどんどん描いていきましたね。すると今度は梶原さんがわたしの作画を見て、「なかなかやるじゃないか」と、もっと面白い原作を書いてくる。それを見て、またわたしが「負けられん」と奮起してイメージを広げて描く。お互いのひらめきの中から出来上がった原稿を編集部に持っていくと、「面白いじゃないか」と喜んでくれる。『巨人の星』は、梶原さんとわたし、そして編集部が三者一体となって、生み出した作品だと思います。
ちなみにわたし自身は、大阪出身なので基本的に阪神ファンなのですが、巨人も好きだし、ヤクルトも好きです(笑)。
Q2 平成17年に熊本で開催された「全国ボランティアフェスティバル火の国くまもと」のポスター原画をボランティアで描かれたそうですね?

「全国ボランティアフェスティバル火の国くまもと」のポスター |
ボランティア精神はとても大切なことですが、性格や職業、社会的立場などさまざまな理由でボランティアに参加したくてもできない人が居ると思います。
わたし自身も仕事柄、家にこもっていることが多かったせいか、人前に出るのは非常に苦手です。ボランティアというのは、みんなの前でやることがすべてではないし、自分の気持ちに反してまで無理にやるものではなく、自分ができる範囲で自分に合った形でやるものだと思います。そういう意味では、今回ポスターを描くという形で参加できて良かったですね。今後も、わたしにできることがあれば喜んで協力させてもらいたいと思います。
『巨人の星』のキャラクターが描かれているこのポスターには、熊本農林高校出身という設定の左門豊作(さもんほうさく)が登場しますが、実在のモデルは特に居ません。ただ、原作の梶原一騎さんは、同じく熊本出身で元巨人軍の川上哲治(かわかみてつはる)さんの若いころを左門豊作にだぶらせていたようです。梶原さんからは、メガネを掛けていることぐらいしか特に要望はなかったので、後はわたしが勝手に想像を膨らませて描きました。九州男児のイメージで、優しく、人間的にホットで、男っぽく、そして川上さんより少し泥臭く描いたつもりです。今回のポスターでは、雄大な火の国という熊本のイメージにぴったりだと思ったので、包容力があり、熱く燃える男、左門豊作を前面に持ってきました。
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●プロフィル● |
川崎のぼる(かわさき のぼる)
漫画家。1941年大阪府生まれ。1957年に単行本『乱闘・炎の剣』でデビュー。その後、少年誌などで、スポーツ漫画やギャグ漫画、人情物などさまざまなジャンルの作品を発表する。代表作に、『巨人の星』(原作者:梶原一騎)や『いなかっぺ大将』などがある。1967年に『巨人の星』で第8回講談社児童まんが賞、1968年に『アニマル1』『いなかっぺ大将』で第14回小学館漫画賞、1978年に『フットボール鷹』で第2回講談社漫画賞を受賞するなど活躍し、漫画が文化として認識されるまでに至ったことに大きく貢献する。『巨人の星』『新・巨人の星』(原作者:梶原一騎)『いなかっぺ大将』『てんとう虫の歌』『荒野の少年イサム』はテレビアニメ化されている。2003年に東京都から熊本県に移り住み、現在は新たな作品を構想中。 |
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