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音楽、文化、スポーツなど、
さまざまな分野で活躍されている、熊本県ゆかりの方に、
熊本の魅力、熊本の好きなところなどを語っていただきます。
今月は、『巨人の星』や『いなかっぺ大将』など数多くの
名作漫画を生み出し、数々の漫画賞を受賞するなど活躍。
約3年前に東京から熊本に移り住み、現在は、新たな作品を
構想中の漫画家の川崎(かわさき)のぼるさんです。 |
働きながら独学で学び、つかんだプロの漫画家への道 |
Q1 プロの漫画家になったきっかけを教えてください。

川崎のぼるさん
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もともと絵を描くのが好きで、小学5年生のころには、友達からもらった雑記帳に、手塚治虫(てづかおさむ)先生の作品『鉄腕アトム』などを見よう見まねで描いていましたね。手塚先生や絵本『11ぴきのねこ』シリーズで知られる馬場のぼる先生の作品が好きで、この2人の影響を少なからず受けていると思います。自分で漫画を描くようになった後は、当時、漫画界への登竜門といわれていた『漫画少年』という漫画雑誌に投稿していました。「プロの漫画家になろう」と決心したのは、中学3年生になって進路を決める時でした。当時は、今と違って漫画がまだ文化として評価されていない時代だったので、周囲には反対されましたね。
中学校を卒業後、地元・大阪の電気の部品を作る工場に就職。残業が終わって帰ってくるのが夜中12時ごろで、それから深夜の3時か4時ごろまでちゃぶ台で漫画を描く生活を続けました。そうして描きためた漫画を地元の出版社に持って行ったところ、作品を気に入ってもらって、「一冊描いてみてくれないか」と言われました。それが、デビュー作となった単行本『乱闘・炎の剣』です。中学校を卒業する時、「10年後の25歳でプロの漫画家になる」と誓いましたが、1年目の15歳でデビューできたのは本当にラッキーだったし、恵まれていたと思います。その後、わたしの少し前にデビューした、さいとう・たかをさん(代表作:『ゴルゴ13』)をはじめ、漫画好きが5〜6人集まって同好会を作り、漫画界に溶け込んでいきました。
Q2 熊本に移り住むきっかけは何だったのですか?また、移り住んだからこそ分かる熊本の良さを教えてください。

川崎のぼるさんの作品
『いなかっぺ大将』 |
以前から、老後は東京を離れてのんびり暮らしたいと思っていました。妻が熊本県出身ということもあり、妻の兄弟や親せきが熊本に居たので、年に一度は遊びに来ていたんです。ほかにも移住の候補地は何カ所かありましたが、気心が知れた土地ということもあり、熊本を選びました。
熊本の人は、とても気さくで人懐こいと思います。人間がホットで、気持ちがゆったりしていますね。道で擦れ違っても、子どもから大人まで皆さん気軽にあいさつしてくれます。熊本弁は好きですね。小さい子どもが「○○ばい」などと言うのは、とてもかわいい(笑)。家の窓からは、青空や阿蘇外輪山の稜線(りょうせん)、田畑が見渡せるし、空気はおいしいし、本当にすがすがしい気持ちになります。それから熊本は、信じられないぐらい水がおいしい。たまに上益城(かみましき)郡御船町(みふねまち)にある吉無田(よしむた)水源に水をくみに行きますが、こういうのも新鮮ですね。水源の水を使ったコーヒーやご飯は最高です。
熊本に来て本当に良かったと実感しているし、たまに仕事で東京に行った時は、早く熊本に帰りたくなります。今後は、この熊本で、時の流れるまま自然に身を委ねて、仙人のようにゆったりと暮らしていきたいと思っています。
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●プロフィル● |
川崎のぼる(かわさき のぼる)
漫画家。1941年大阪府生まれ。1957年に単行本『乱闘・炎の剣』でデビュー。その後、少年誌などで、スポーツ漫画やギャグ漫画、人情物などさまざまなジャンルの作品を発表する。代表作に、『巨人の星』(原作者:梶原一騎)や『いなかっぺ大将』などがある。1967年に『巨人の星』で第8回講談社児童まんが賞、1968年に『アニマル1』『いなかっぺ大将』で第14回小学館漫画賞、1978年に『フットボール鷹』で第2回講談社漫画賞を受賞するなど活躍し、漫画が文化として認識されるまでに至ったことに大きく貢献する。『巨人の星』『新・巨人の星』(原作者:梶原一騎)『いなかっぺ大将』『てんとう虫の歌』『荒野の少年イサム』はテレビアニメ化されている。2003年に東京都から熊本県に移り住み、現在は新たな作品を構想中。 |
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