【連載:熱き疾走(3)】東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で技能賞を受賞したのが新日本プロレスの中邑真輔(32)だ。2003年新人賞以来の受賞となった今の胸中、さらには“クネクネ”と評されるファイトスタイルの神髄に迫った。
――どんな年だった
中邑:自分のレスリングをスタンス崩さずやっていくうちに、ひょんなことから(7月に)インターコンチネンタルのベルトを手に入れて。ある種自由に振る舞うことができたというのはある。何もやっていないっていったら何もやってないかな。
――海外進出も実現させ、1・4ドームでは桜庭和志が挑戦。新機軸を打ち出した
中邑:会社としても「このベルト作ったはいいけど、どうしましょう」みたいな部分を感じましたし。桜庭戦にしてもベルトの位置づけを上げるいいキッカケ。
――今年のインター王座の青写真は
中邑:世界中でやりたいですね。(若手時代から)いろいろなカルチャーショックを受けてきたし、自分も刺激と変化を求めてしまう性分なんで。まだ見ぬものを見たいというのはあります。
――技能賞獲得は、どんな相手とでも高いクオリティーの試合をしてきたことが評価された
中邑:やっと? 今になっての話じゃないし、実績としては(G1初優勝の)11年の方があったと思ったけど。好意的に受け止めれば「やっと追いついてきた」ことにしておきましょうか。誰もが均一な評価をしてくれるスタイルじゃないですから。アクが強くて好みが分かれる。自分としても、人の評価に合わせるのはずっと避けてきた。
――2009年ころから取り入れたファイトスタイルが定着し“クネクネ”と呼ばれている
中邑:見ている人間のボキャブラリーが不足しているなと(笑い)。
――そもそも原点は
中邑:脱力ですよね。戦いにおいては対応力だったり柔軟性が必要になってくる。心の変化が体に表れますから。例えば緊張すると体は硬くなるし、反応速度も落ちる。スピードであったり瞬発力が不足する。カンフー、柔術、キックボクシング…。格闘技や古武術に触れる中で、軸の変化を意識するようになった。相手を挑発するという意味も込めてますけどね。
――柔軟性に重きを置くスタイルは異質に見えるが
中邑:強さをどこに設定するかでしょうね。いろいろな捉え方、自己表現方法がある。体のラインを強さに変える人もいれば、スピードを強さに変える人もいる。自分の場合は物事を分け隔てなく、全体的なバランスを意識してますね。筋力が全てではない。
――他の格闘家や武術家の影響があるのか
中邑:一人ではないけど、自分のイメージするのと合致するのは達人と呼ばれる人たち。好みとしてはムキムキのヒーローより、忍びである忍者ですね。
――理想の境地とは…
中邑:塩田剛三なり植芝盛平(ともに合気道の達人)。そういう域に行きたいですね。所作が美しい戦いをしたいので。
――MVPを取ることを期待する声が多い
中邑:意識はしてないですけど。何も活躍してない時にMVPを取るのが理想かな。今回みたいにね。ハハハ。
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