海江田万里さん、和牛商法被害者から代表就任歓迎の面白声明を出される

やまもといちろう

2012年12月29日 19:40

 年末も押し迫る中、小沢一郎さんの「王の帰還」を執り仕切る(かもしれない)葬儀委員長の海江田万里さんに面白い声明が出され、注目が集まります。

海江田万里氏の民主党代表就任に対する声明
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2012/12/post-1390.html

 もちろん、慎みある大人が然るべき判断で投資を行うのであれば、年利13%超で元本保証とかいう謎の金融商品に資産を突っ込む馬鹿はそれほど多くはないと思いますし、笑顔の海江田万里さんが雑誌などで「これマジでいいっすよ☆ お奨め(⌒∇⌒)」とか書かれてもイラ立ち倍増というのが常識なんじゃないかと感じるんですけれども、世の中にはいろんな人たちがいらっしゃるんですね。

 しかも、被害者の会の団長が紀藤正樹せんせであるということでして、この冗談の通じない具合がまた素晴らしいです。和牛商法の広告塔となって宣伝に加担した海江田万里さんに対してその損害額である15億8,000万円あまりの10%にあたる1億6,000万円の賠償を求めるとか、海江田さんに本来そんな価値はあったのだろうかと遠い地平線に沈む太陽を眺めて物思いに耽ってしまうレベルでやりすぎ感があります。

 ところが、この海江田さん、何の運命のいたずらか、かの東日本大震災ではたまたま所管官庁であり重要閣僚である経済産業省の大臣を務めておられ、天才的な右往左往の素質を遺憾なく発揮され、大勢にツメられて人前で号泣するなどの十八番の芸を披露。役立たずのため改造後更迭されてもう日の目を見ないかと思いきや、選挙惨敗の煽りを受けて小選挙区で落選するも、肝心の対抗候補が自民から出た良く知らない女性候補だったために惜敗率が高く比例で復活当選されまして、選挙惨敗の総括で責任を取って退場する野田佳彦さんの後任の民主党代表に登り詰めてしまいました。

 この本人の能力や実績とはまったく関係のないところで昇進を果たして野党比較第一党の党首に祭り上げられたとなれば、当然和牛商法側としては西武の中継ぎ陣に襲い掛かる猛牛打線の如く荒ぶった声明が出るのも当然で、いいぞいまだもっとやれと思うのです。そして、声明の最後のほうに「民主党に対し,代表者が関わった安愚楽牧場の被害について,被害者の具体的な救済に向けた政策や立法を強く求める次第です」とか政権与党から滑り落ちた民主党への追い討ちのような文言が涙を誘います。

 そんな政策要求を国会で海江田さんが主張したらまた罵声浴びて泣いちゃうだろ。

 いいですねえ、この実に八方塞がりな感じが。しかも、民主党ほとんど関係ねえ。うっかり繋ぎで代表に担いでみたら、遠くから飛んできた矢が眉間に刺さる的な「だめだこりゃ」感が素晴らしい。もうね、これが本当の美しい日本ですよ。駄目に決まってるじゃないですか。身体検査とか持ち回り人事とかそういうレベルですらない、一文字で言えば信頼ですかね風のどうしようもない感じが素敵なんです。ああ、日本に生まれて良かったなと。私たち日本人っていいなと。そう思うのです。

 一方で、鈴木宗男さんを「落ちぶれた」と少しお馬鹿になさっておられた亀井静香さんが、未来を離党後自ら新党ひとり状態となり、結果として”みどりの風”に合流してみどり亀になってみたり、未来の党が分裂、といえば聴こえは良いけど政党助成金しか頭にない小沢一郎さんに本丸に居座られて使い捨てられた格好で嘉田由紀子さんが阿部知子さんごと放り出されてブスが代表に据えられるなどのトラブルが発生したりしていました。

 なんでしょう、この全般的にクズな感じは。泡沫政党祭りです。二大政党制を目指して小選挙区制にしたんじゃなかったんでしょうか。

 で、支持率については海江田民主党を超えて13%となった日本維新の会ですが、例によって橋下徹さんが快調に飛ばしております。

自公に対抗、民主・維新・みんな結集で…橋下氏
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20121220-OYT1T01233.htm

橋下市長、参院選大阪選挙区「戦い合うのは日本維新と民主党」
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/topics/news/20121229-OHO1T00108.htm

 20日には「民主も一緒に結集」と言っておきながら、28日には「惨敗した民主と戦い合い議席を伸ばす方針」を打ち出すなど、もう何でもいいんでしょうかねえ、この人。もしも私がここから議席奪回を目指すまともな民主党前議員だったら、橋下維新の会を信頼できないと思います。党の共同代表が一週間も経たずに前言撤回とか安定感のなさは驚きです。病気なんでしょうか。

 海江田さんにせよ橋下さんにせよ、このままの勢いで迷走を続けますと、来年の参院選までもたないんじゃないかと思うんですよね。どうせ民主党もどこかのタイミングで海江田さん降ろして細野豪志さん担いで選挙戦をという話になるでしょうし、そのころまでにハードルなく自民党が頑張っていけるのかどうか。

 年末の最後の最後まで日本の中枢というのは楽しいです。

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投資・コンテンツ開発が専門。IT業界の動向に詳しい。

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