日本代表の強化プランに暗雲が垂れ込めた。アルベルト・ザッケローニ監督(59)率いる日本代表は2014年ブラジルW杯に備え、来秋に2度の欧州遠征を計画しているが、資金不足のため実際は白紙状態という。この問題を解決するため、日本サッカー協会の大仁邦弥会長(68)は、勝てば本大会出場権を得られるW杯アジア最終予選ヨルダン戦(来年3月)での“必勝”を求めた。その意図とは――。
ザックジャパンがW杯本大会に向けた強化プランとして、来秋に敵地での強化試合を実施する方針を固めていることについて、大仁会長は「おカネの方はかかるんですが…」と資金面の問題があることを示唆。遠征実施に難色を示した。
日本代表が海外遠征をするには、莫大な資金が必要。約1週間の遠征でも5000万円程度はかかる。しかも代表は9、10、11月の国際マッチデーを利用し、2度の海外遠征を計画しており、その費用はなんと約1億円。全てが持ち出しにはなるわけではないが、簡単に用意できるものではない。
実際に日本サッカー協会の“金庫番”田中道博専務理事(54)も理事会(20日)後の会見で「予算は通常(来年の)2月にやるので、まだそこまでは…。ただ(資金は)厳しいものはありますから…」と頭を抱え、協会側の厳しい財政状況をうかがわせた。
しかし日本代表にとって海外での試合は最大の強化策。そのため大仁会長は「代表が勝たないとスポンサーさんにもご支援いただけない。代表が勝つことを最優先していきたい。それでまた、おカネが集まるという順番にしたい」とチーム側に“必勝”という条件をつけた。
日本代表は来年3月のW杯アジア最終予選ヨルダン戦(アウェー)に勝利すれば、ブラジル行き切符を獲得する。となれば、各オフィシャルスポンサーから“ご祝儀”が入ることに加え、国内で開催する親善試合でも観客動員増や新規スポンサーが見込める。さらにW杯効果でレプリカユニホームや、代表グッズの売り上げ増なども確実視される。
つまり海外遠征を実現するには“自分たちで稼げ”というもの。これを受け、ザッケローニ監督は「まずはW杯の出場権を勝ち取らなければならない。先のことはその後に考えたい」と話していたが、“補正予算”を組むためにもヨルダン戦は絶対に負けられない戦いとなる。
文藝春秋
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