Q:がれき処理は被災地でできないの?
今回の震災で発生した岩手、宮城両県のがれき量は、岩手で平年の12年分、宮城で14年分にも相当します。両県とも、がれき処理は「復興の1丁目1番地」として県内処理施設をフル回転していますが、岩手は120万トン、宮城は127万トン分が処理能力を超えています。
広域処理は阪神・淡路大震災でも実施され、全体のがれきの14%が処理されました。マスコミ各社の世論調査でも、広域処理自体には75%~85%が賛成しています。
東日本大震災は、地震と津波と原発事故が重なった前代未聞の災害です。被災地も南北数百キロに及び、がれきの量も処理能力も地域ごとに大きな差があります。
「被災地内に焼却場を建設して処理をした方が、雇用確保にもつながるのでは」とのお声も頂きますが、東北沿岸部は複雑な地形のため、焼却場を建設するための用地を探すこと自体が困難です。雇用の問題も、被災地で求められているのは一時的ながれきの処理労働ではなく、安定した仕事です。こうした被災地の現状を正しく認識し、安全性をきちんと確保しながら、やはり、がれきの広域処理を進めていく必要があるのではないでしょうか。