原子力規制委員会の田中俊一委員長は1日付で年頭所感を発表し「本当の規制のスタート。(原子力)施設の安全性が絶えず保たれるよう、現場の変革を積極的に促していく」と決意を表明した。
田中氏は今年の最優先事項として、7月までの策定を目指している原発の新たな安全基準を挙げた。その上で、既存原発にも新基準適合を要求する「バックフィット制度」に基づく審査を今年後半にも実施する意向を示した。
これまでの安全基準が世界の水準に比べて不十分だったとの反省に立ち「原子力事故で苦しむ人を、もう二度とつくってはいけない」とした。