中国の森林面積、世界5位、1人当たりは平均の4分の1以下

1月 19, 2005

(中国通信=東京)北京18日発新華社電によると、中国の森林面積は現在、ロシア、ブラジル、カナダ、米国に次ぐ世界5位の1億7500万ヘクタールで、森林面積率が18・21%。人工林の面積は5300万ヘクタールで、世界1位。同日、北京で発表された第6回全国森林資源調査で明らかになった。

国家林業局の雷加富副局長が同日の記者会見で発表した。今回の調査は1999年から03年まで行われた。発表の数字には未成林の造林地は含まれていない。

2000年に発表した第5回調査と比べ、森林面積は1596万8300ヘクタール増え、森林面積率は16・55%から18・21%と1・66ポイント上がった。森林蓄積量は8億8900万立方メートルの純増で、増加が減少を上回る状況が続いた。

調査によると、中国に現存する木本植物は8000種余りで、世界全体の3分の1を占める。国家重点野生植物リストの中で絶滅の危険があるものは190種近くあり、大多数は有効な保護を受けている。

雷副局長は「森林の質が全体的に改善され、林種の構成が次第に合理的な方向に進んでいるが、森林資源は総量が不足し、分布が不均衡で、質が低く、大量の林地が転用され、林木が過度に伐採されている。このため中国の森林資源保護は依然として厳しい試練に直面している」と指摘した。

専門家によると、一国あるいは地域の合理的森林面積率30%前後で、分布が均等であれば、気候を有効に調整し、生態バランスを維持できる。専門家は中国の合理的森林面積率を自国の状況に基づき、28%前後と試算している。

雷副局長は次のように指摘した。現在、中国の森林面積率は合理的数値とかなりかけ離れ、世界の平均水準の61・52%までしかなく、世界130位であり、1人当たり森林面積は0・132ヘクタールで、世界の平均水準の4分の1にも達していない。森林資源は主に東部と中部に集中し、国土の3分の1を占める西北5省・自治区の森林面積率は5・86%にすぎない。

1998年に長江流域、松花江、嫩江流域で大水害が起きたため、中国は天然林保護、「退耕還林」(耕地を林地、草地に戻す事業)、北京・天津を襲う砂嵐の発生源対策など6大プロジェクトの実施を続けている。03年6月には生態保全を主とする林業発展戦略を明確に打ち出した。

雷副局長は次のように述べた。一連の政策の実施で、森林資源の保護は大きな成果をあげた。全体的にみて、中国の生態状況は依然として「全体的に悪化、一部好転」の状況にあり、破壊と対策がきっ抗する段階にある。今後、中国は森林資源保護管理をより一層際立った位置に据え、森林の質を高め、森林資源管理システムを整備し、林業の持続可能な発展を促進する。

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