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beロゴ2012年11月17日付紙面から
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山口裕子さん 「次を考え続ける『ネクスト・ワン』でありたい」

――ハローキティのことを知らずに入社したそうですね。

サイン会でファンの親子と記念撮影=名古屋市のジェイアール名古屋タカシマヤ
サイン会でファンの親子と記念撮影=名古屋市のジェイアール名古屋タカシマヤ

本当は広告会社で働きたかったんです。いろんなことに挑戦して、適性を見極めたかったから。でも当時は、女子はお茶くみかコピー取りだよ、と聞き、だったら行きたくないと思って。するとある日、大学の掲示板に「体力に自信がある人、サンリオ」と、社員募集が張り出されていたんです。

会社説明会に行ってみると、社長(辻信太郎氏)が出てきて「我が社は今後、どんなビジネスをしていくべきかを、みんなで考えていく会社だ」と。この社長なら「デザイナーは描いているだけでいい」と言わないだろうし、私が求めているものと一致するだろう。じゃあ受けてみるかな、キティちゃんって知らないけど。そんな感じですね。

――サイン会は国内外で1千回以上も開催されているとか。

調査会社や社内のマーケティング部署がどんなに頑張っても、データではとれない部分ってあるんです。例えば、ほんの少し色が違うだけで、全く売れないことがある。答えはイエスかノーだけではないんですよ。サイン会では、新しいアイデアを見せたり、プランを話したりして、ファンの反応を見ます。

全国にサンリオショップがあるんですけど、売れ筋はどこの店も不思議と同じ。それは、お客さんに一番見る目があるっていうことなんです。いいものだから買う、欲しいものだから買う。だから、自分だけの世界に閉じこもっていてもわからない。デザイナーたちには「自分の欲しいものを作るな、とにかくみんなの意見を聞きなさい」と言っています。

――ファンに支えられているのだと。

この前、静岡県・伊豆の天城でサイン会があったんですけど、あるファンに「イチゴマンの歌を作ってください」と言われたんです。それを聞いて、なぜいままで気がつかなかったんだろうと思いました。いま、イチゴマンを売り出そうとしているのに、私も含め誰も考えつかなかった。常にファンに助けられているんです。

でも、アイデアを聞いて「もう間に合わないよ」と、やらなかったらそれで終わり。聞いたらすぐ実行。その場で指示メールを送りました。フットワークは軽くしないといけないと思っています。

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